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zoom RSS 岡本雅享「出雲を原郷とする人たち」

<<   作成日時 : 2017/04/17 11:25   >>

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出雲神社や出雲にちなんだ地名は、北陸・越後だけでなく、関東、信州、紀伊、瀬戸内、九州北部その他にも、こんなにたくさんあるのかとびっくりするほどある。

出雲神社という名ではない出雲系の神社も少なくない。 出雲系の神、オオナムチ、オオクニヌシ、スサノヲ、イタケル、アメノホヒ、ミホススミ、ヌナカワヒメ・・・などを祭る神社には、気多神社、惣社、白木神社、熊野神社、美保神社、伊豆毛神社、杵築神社、牛頭天王社・・・・・などがある。

出雲神社自体も改称後の名前で、比較的新しい場合があるという。

各地でこんなに多いのは、出雲を原郷とする人々が列島各地に移り住んでその土地で、郷里で親しんだ神を祭る社を建てるからだ。  しかし、なぜ、出雲の人々が、こんなに各地に旅立っていったのかは、読みとれない、あるいは、読み逃したのだろう、わからない。 そこを知りたいのだが。

本書の構成は、地域別になっていて、地誌のような趣がある。 筆者が各地を訪ね歩き、それを新聞に連載していたからだが、それはそれでよいのだが、無理を言えば、私は流れを知りたい。 いつ、新羅から出雲へ、出雲から各地へ、どう移っていったのか。 そして、どうしてか。 しかし、その解明は難しいのだろう、きっと。 遥か古代のことなのだから。

ところで、「日本は天皇を中心とした神の国」だと言って辞任した首相が居たが、大和の神とは別の、出雲の神につながるかもしれない人びとの存在や足跡は、たいへん興味深い。 天皇家よりも古い千家が、その代表と言えるのか、新羅系と百済系の違いなのか、縄文人と弥生人の違いというのは間違いだろう、なぜ、出雲の神はアマテラスに臣従したのか。 しかし国起こしは出雲の神が担ったのか・・・とかとか、興味は尽きない。

本筋とは限らないが、いくつか、興味深かったこと ・・・

・「ヤマトが百済と結んでいたのに対し、出雲は新羅と関係が深い」 ・・・・ どちらにしても、半島と深い関連があるということだ。

・「土師連の先祖が出雲国の野見宿禰だとする日本書紀、続日本紀が史実なら、道真を先祖とする前田家も、出雲人の末裔になる」 ・・・・ 加賀百万石も出雲人 ? 

・「出雲国風土記(733年)が「所造天下大神」と記すオオナムチは、その名からして地上界創造神である。「所造天下」は中国の世界観に由来し、オオナムチのナはアルタイ語系の土地を表す語、ムチは尊・貴を意味する尊称で、オオ(大)ナ(土地)ムチ(貴)という神名が、ヤマト神話でオオ(大)クニ(国)ヌシ(主)と呼ばれる神名を生じさせたと言われる」 ・・・・  同一神ということかな ?

・富山市婦中町の熊野神社・・・「太古の北陸一帯は出雲族によって開拓されたもので、当神社は出雲族の氏神様である出雲の国幣大社熊野神社の系統」 ・・・ 対馬海流に乗って流れてゆく出雲人。 政治的に畿内から放射状に勢力拡大した大和人

・「イタケルを出雲神スサノオの御子神と位置付け、一時新羅に滞在したとする日本書紀の一書は、新羅と出雲と紀伊のつながりを反映した逸話とみられる。古事記で八十神の追撃を受けたオオナムチを迎えて救った「木国の大屋毘古神」はイタケルと同一神とされ、出雲神と二重に関係づけられている」 ・・・ 新羅・出雲・紀伊がつながる

・「大国主神と天穂日命の上陸地と伝わるのが久田の浜だ。二神が出雲から海路、能登の先端を回って佐渡の海峡に入り、越後に着いて上陸した地が久田」 ・・・ これも海の流れに乗った

・「尊福国造が第八十代出雲国造に就任したのは明治五年で、明治六年に組織した出雲大社敬神講を基に出雲大社教会を設立したのは明治七年」 ・・・ どうも明治政府は自然なものを人工的に破壊しているような気がする

・「大宮の氷川神社の境内案内板に書かれた由緒には、出雲族の兄多毛比命(えたもひ)が武蔵国造となって氷川神社を奉斎したとある」 ・・・ 氷川神社も出雲系なの?

・「野見宿禰は日本書紀・垂仁天皇32年7月の条に、再び殖輪の考案者として登場する」・・・出雲国の土部百人を呼び寄せて造った ・・・ webサイトの年表によれば663年になるが、もともと神話か実在か揉めているので・・・

・「明治元年の神仏判然(分離)令で祇園や牛頭天王の名が禁止され、八坂神社やスサノオ神社などに改称、祭神はスサノオとされた。」 ・・・ 明治政府はどうも間違ったことをしてきたような気がする




岡本雅享「出雲を原郷とする人たち」(藤原書店2016.12.10)
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