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zoom RSS デービッド・アトキンソン「新・所得倍増論」

<<   作成日時 : 2017/04/09 19:54   >>

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筆者はゴールドマン・サックスで長く活躍された後、美術工芸社で日本の文化財維持にあたる日本通。 観光立国論でも名をはせた筆者が、日本経済停滞の真実に迫る。経済学的な妥当性は分からないが、言ってることが単純なだけに真実な感じがする。

「GDP=人口x生産性」というシンプルな原理と豊富なデータから、日本が経済大国としてGDP2位だったのは人口激増のためだったし、「失われた20年」は、人口が増えずに生産性の向上に努めてこなかったからだと。 

一人当たりGDPは27位という実態に加えて、日本の技術、研究開発の国だとか、勤勉な国だとか、いろいろ日本はすごい的な風潮があるけれども、いくら日本がすごいと自信をつけようとしても、根本的に生産性を向上させない限り、解決しない。



いくつか、筆者の肉声を挙げておこう。

「日本が世界第二位の経済大国になったのは、日本の人口が他の先進国と比較して相対的に多かったからです。「技術力が他の先進国を上回ったから」「日本の高い潜在能力を発揮できたから」というのは、科学的根拠のない不適切な説明と言わざるを得ないのです」・・・・・・・・これは、理解できる。

「1人あたり」で測れば、日本の潜在能力が発揮できていないことは明白です」 ・・・ 1人当たりのxxxという数字は、それ自体は意味がないとしても、他の国との比較にはよい指標だろう

「このままにしておきますと、数年後には、日本は生産性で韓国にすら抜かれることが予想されます。」 ・・・ これは、案外、いいことかもしれない。 韓国を嫌う人に、よい刺激になるだろう。


「日本の一人当たり製造業生産額は10009ドル。これは先進国の中でも平均以下で、「ものづくり大国」とは言いづらい順位です」

「サービス業における1人あたリ総生産を見ると、G7の平均が38193.3ドルであるのに対して、日本は25987.6ドル。これはG7諸国の中でも最下位で、イタリアにも劣っています」

「日本の一人当たり研究開発費は1344.3ドルで、世界大10位」・・・GDPの27位よりはいいが、絶対額の3位より悪い

・・・ 製造業も、研究開発も、サービス業も、実はたいしたことはないんだよという理解に役立つ


女性の社会進出は劇的に進んだにもかかわらず、実のところ男女格差はほとんど改善されていないというのは、驚くべきことです」 ・・・ つまり、日本では男性のやる仕事と、女性のやる仕事がかなりはっきり分かれていて、女性のやる仕事は付加価値の少ない仕事が多い。 ・・・  これは、体感と一致する


「日本の改革を嫌う文化は非常に根が深く、「外圧」で変われるような簡単な話ではないのです。そこには、日本社会の「奇跡」と言われる成功を背景に、変えたくない、変える必要性を感じないという思想が横たわっているのではないかと思います」

「日本社会では、改善点を指摘すると、現行の制度を「昔から続けられている」という理由のみで正当化する傾向が非常に強い」

・・・・筆者の指摘は正しいと思う。どうすればよいかの提案は、私には妥当かどうかは分からない。



デービッド・アトキンソン「新・所得倍増論」(東洋経済新報社 2016.12.22)
第1章 日本はほとんど「潜在能力」を発揮できていない
第2章 「追いつき追い越せ幻想」にとらわれてしまった日本経済
第3章 「失われた20年」の恐ろしさ
第4章 戦後の成長要因は「生産性」か「人口」か
第5章 日本人の生産性が低いのはなぜか
第6章 日本人は「自信」をなくしたのか
第7章 日本型資本主義は人口激増時代の「副産物」に過ぎない
第8章 日本型資本主義の大転換期
第9章 日本の「潜在能力」をフルに活用するには

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