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zoom RSS 池上英洋「美しきイタリア22の物語」

<<   作成日時 : 2017/12/12 12:40   >>

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筆者の前著に「イタリア 24の都市の物語」があって、その続編だそうだ。 
 
まだ若い頃は、イタリアは、妙に気になる、行きたい外国の筆頭だった。 理由は簡単だ。 イタリア映画が好きだったからだ。 この本にも出て来る「バーリア」(邦題は「シチリア、シチリア」)をはじめとするシチリア、そして、「ジュリエットからの手紙」で代表されるトスカーナが、魅力的なところに思えたからだ。 

歳を取ってしまうと、どこ行っても感動する心がなえて来るのか、旅に対する関心も随分と無くなってしまった。 
こんな本を読んだら、また旅心がよみがえるかなと思ったけれど、そんなことはなかった。 

しかし、西洋美術史、イタリア美術・建築・都市の歴史に興味ある方には、なかなか良い本だと思う。






池上英洋「美しきイタリア22の物語」(光文社新書 2017.8.20)
第一章 人々の物語
第二章 城と宮殿の物語
第三章 芸術の物語
第四章 街の歴史の物語



<人々の物語>

・エルバ島・・・ナポレオンは島の首長のように暮らしていたが、妻や前妻は、呼んでも来なかった

・ポンヘイ・・・対岸のナポリから救助に駆けつけたときはもう接岸できなかった。 多くはサージによって一瞬でやられた

・ラヴェンナ・・・ゴシックのもととなったゴート人の圧力にミラノは防衛しやすい良港に避難して成功した。ローマはやられた

・バーリ・・・サンタクロースは北欧ではなく、実はイタリアがオリジナル。 巨魁で式を挙げると基本的に離婚できないという通念から民間式を選ぶ人も多い

・カプリ島・・・二代目ローマ皇帝ティヴェリウスは、10年もこの風光明媚なカプリ島で過ごしたので無能怠惰な工程と称されたが実は有能で善政を強いた

・カターニア・・・まだ禁教だったキリスト教の強い信仰を守り切った聖アガタは、シチリアの為政者からのありとある棄教の勧め、誘惑、拷問に耐えた


<城と宮殿の物語>

・カステル・デル・モンテ・・・バーリの西に位置する丘の上の不思議な八角形の城。多才な人、神聖ローマ皇帝フリードリヒ二世の意図はわからない

・カゼルタ・・・ナポリの北に、ナブー星アミダラ女王の宮殿のロケに使われた実在の宮殿。ブルボン家のナポリ王、カルロ七世が、ヴェルサイユ宮殿を模範として作らせた

・トリエステ・・・須賀敦子「トリエステの坂道」に有名なトリエステの海岸にあるミラマーレ城。ここに隠遁したマクシミリアンとシャルロッテの悲運の物語

・バゲリーア・・・映画「シチリア、シチリア」でも紹介された、ハーリアの街の奇矯の宮殿、パラゴニア宮殿はパラゴニアの公爵ガヴィーナが作らせた邸宅だが意図は不明。

・トリノ・・・フランス南東部からピエモンテ州を領土としていたサヴォイア家の王宮。、サヴォイア家はサルデーニャ王国君主となりオーストリアからの独立戦争の中心となった


<芸術の物語>

・ミラノ・・・サンタ・マリア・デッレ・グラーツィエ修道院の「最後の晩餐」。フィレンツェからミラノに就活に来たレオナルドの自薦は(未経験なのに)軍事の専門家だった。ミラノ君主の多様な求めに応じているうちに多彩な才能を発揮し始めた。「最後の晩餐」は苦難の歴史で生き残ったことが奇跡

・スポレート・・・ローマの北、スポレート大聖堂には、僧フィリッポ・リッピの聖マリア像が愛されていて、マリアは、僧なのに見初め還俗を許されて結婚した妻ルクレツィアがモデルと言われる

・クレモーナ・・・ミラノの南、大聖堂、サンタ・マルゲリータ教会と並んでヴァイオリン博物館が有名。グァルネリノ「デル・ジャズ」シリーズや、ストラディヴァリの名器が生まれた地

・パドヴァ・・・ヴェネツィアの西、ジョットとその工房によるスクロヴェーニ礼拝堂の壁画は、遠近法、空間表現、人体把握、感情表現など、ルネサンス到来を一世紀も前に予言していた画家だった。

・アレッツォ・・・フィレンツェとペルージャの中間、トスカーナの中心都市、美術史の父、ジョルジョ・ヴァザーリとアンドレア・デル・サルトの街


<街の歴史の物語>

・ボローニャ・・・筆者池上氏がイタリア美術史を学ぶ上で留学した大学のある町は、ボロネーゼ(アル・グーレ)などの食文化の街。そしてエンツォ王など、多くの変わった大学卒業者が暮らした町

・アルベロベッロ・・・長靴の踵のあたりの街、美しい木を意味するアルベロベッロにはとんがり屋根のトゥルッロが多い。それはスペインの査察官が来ると屋根を落として税を逃れるための作りだったと。 バールを出てもレシートは捨ててはいけない。

・ナポリ・・・ナポリを見たら死ぬ、と言われるほどナポリはゴミだらけ。スパッカ・ナポリに代表されるナポリの風景は、北イタリアの洗練された美しさに比ぶべくもないが、限りなく明るい。

・バルーミニ・・・サルデーニャ島の世界遺産、ヌラーゲ・ス・ヌラジはローマに支配される前の巨石文化

・ローマ・・・街道沿いのカタコンベは、最後の審判による復活を信ずるキリスト教の土葬が原点にある。

・チェルヴェーテリ・・・ローマ近く、ローマより先に文明を築いたエルトリア人たちの墳墓がある。



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