Dora_PaPa_san's_Pages

アクセスカウンタ

zoom RSS 五木寛之「孤独のすすめ 人生後半の生き方」・・・深い危機感の表れ

<<   作成日時 : 2017/12/08 16:23   >>

トラックバック 0 / コメント 0

読後特に記憶に残ったところも少なく、また違和感感じる個所もほとんどなかったし、すっと抵抗なく読めた。 言葉悪く言うと、ひょっとしたら「毒にも薬にもならない」本というのは、こういうものか、と言ったら言い過ぎか。 

しかし、この本が多くの人に読まれているということは、五木寛之氏の考え方に触発された人が多いということを物語っているのだろう。 五木氏の考え方は、現在にあっては至極まっとうで、常識的で、要するに、珍しくないのだが、そうでない人が多いということなのだろう。

たとえば、人生を登山にたとえれば、下山の時こそがだいじだと。 登るばかりでなく、下りは大事で楽しいことなのだと。  また、歳を取れば先は死だけなのだから、回想にふけるのは当たり前で、しかも回想は、心豊かにしてくれるものなのだと。 さらに、老人に対する嫌悪が進み、若者との間に回階級闘争が起こりかねないのだと。だから、もっと自覚して、せいぜい働こう。  そして金持ちは、年金を辞退したっていいじゃないかと。 

結局のところ、時代を鋭く直感したとしても、だから、どうすればいいの? という問いには、五木氏だって答えられないのだ。 たとえば、世の中におりのように沈殿する不安感に対して、不安を感じるのは当然だと指摘しながらも、それをどうすれば解消できるのか、そんなことは五木氏だって、わからないのだ。

「みんながするべき心配から意識的に目をそらし、お気楽に日々を送る日本の現実を、私は「心配停止」社会と名付けました。 (略) 現実を直視しようとしないのは、自分たちの足下で進行している事態が、あまりにも深刻なものであることの裏返しだ、とも言えます。 だから、「自分が考えたところで、仕方のないことだ」と諦めてしまう」

諦めてはいけないと言っても、せめて、気づいていよう、というくらいで、何も、なすすべがない、
それほどまでに、深い深淵が、そこに覗いているのだと、そういう深刻な時代なのだと、そういうことなのだろう。






五木寛之「孤独のすすめ 人生後半の生き方」(中公新書ラクレ2017.7.10)
はじめに
第1章 「老い」とは何ですか
第2章 「下山」の醍醐味
第3章 老人と回想力
第4章 「世代」から「階級」へ
第5章 なぜ不安になるのか
第6章 まず「気づく」こと
おわりに


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
五木寛之「孤独のすすめ 人生後半の生き方」・・・深い危機感の表れ Dora_PaPa_san's_Pages/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる