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zoom RSS 三浦しをん「舟を編む」は、やっぱり面白い

<<   作成日時 : 2012/12/06 07:50   >>

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「俺たちは舟を編んだ。 太古から未来へと綿々とつながるひとの魂を乗せ、豊穣なる言葉の大海をゆく舟を。」と最後に主人公の馬締光也が喜びをかみしめる。 15年にもおよぶ日本語辞書の完成だ。  といっても、プロジェクトXのような話ではない。 辞書の編纂に携わった人たちの微笑ましい物語。  本屋大賞を受賞しただけあって、面白く、一気に読んでしまった。 

三浦しをん氏の小説には、変わり者だが、「いい人」ばかりが出てくる。 営業ではつまはじきされていた変わり者の馬締光也は、言葉に敏感な辞書編纂にうってつけな逸材だし、恋人から妻になった林香具矢は、また板前修業にのめりこむ美人で魅力的な人柄だ。 軽薄な西岡だって、優しく、協力的で、馬締の苦手な対外折衝を進んで引き受けたり・・・・いやな人間がでてこない。 「まほろ駅前・・・」のときも、変わり者だけれど、いいやつばかりだった。 もっとも小説を読んでいて、やな奴に出会うことは、誰も望むことはない。

板前修業をしていた香具矢は、言う。 「記憶とは言葉なのだそうです。 香りや味や音をきっかけに、古い記憶が呼び起こされることがありますが、それはすなわち、曖昧なまま眠っていたものを言語化するということです。」 この一節はとても印象に残る。 カズオ・イシグロも、 「記憶」の大切さを語っていた。 「わたしを離さないで」も、「記憶」が語られる。 「記憶」をつむぐものは、言葉なのだ。 だから言葉の辞書は、とても重要なのだ・・・と、いいたいようでもある。 



三浦しをん「舟を編む」(光文社 2011.9.30)☆☆☆☆



舟を編む
光文社
三浦 しをん

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