ジョン・ブルックス「人と企業はどこで間違えるのか?」

10章からなる本の2章を読んだところで、随分と古い話が続くなぁと気になり、訳者あとがきを読むと、なんと1959~69年に書かれたエッセイのアンソロジーだと、そして、パフェットから借りて読んだゲイツが絶賛して20年読み続けた本らしい。

古くても良い本は良いし、本質的には今も変わらないかもしれないが、とにかく古い。物語はそれぞれジャーナリスティックでもあり、小説のように面白く、出来事を記述している。しかし、「どこで間違えたか」を語ることはない。それは読者が判断することのようだ。この奥ゆかしさは古い本の良さかもしれない。


とくにおもしろかった物語は・・・

フォードの満を持して発表した中型新車「エドセル」は、失敗に終わった。初期故障の多さ、スタイリングの半端さ、時期の悪さ・・・・・。

テキサス・ガルフの大鉱脈発見時、経営幹部は抜け目なく株を購入していた。 当然、後に、摘発を受けたが、一体全体いつからそれはインサイダー取引と看做されるのか・・・・

GEでは、管理者は指示にウインクが慣例だが、企業倫理の指示や談合禁止支持もウインクだと誤解する。談合禁止指示も、別の経営者がやれと言えば、違法と知っても馬耳東風になる。・・・

・・・・


ジョン・ブルックス「人と企業はどこで間違えるのか?」(ダイヤモンド社 2014.12.18)
第1章 伝説的な失敗 フォード
第2章 公正さの基準 テキサス・ガルフ・サルファー
第3章 ゼロックス、ゼロックス、ゼロックス、ゼロックカ
第4章 もう一つの大事件 ケネディ
第5章 コミュニケーション不全 GM
第6章 最後の買い占め
第7章 二つ目の人生
第8章 道化の効能
第9章 束の間の大暴落
第10章 営業秘密の変遷

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