映画「鰻の男」

何かとお騒がせのキム・ギドク氏の脚本だけあって、緊張感に満ちた社会派作品になっている。 原題"MADE IN CHINA"は、 中国産のウナギが水銀を含んで食用に適さないことを示すだけでなく、中国を利用して不正を働く悪人たちが密入国する中国人を見下す言葉にもなっている。 しかし、自ら不正に手を染めている検査技師の女性が、悪人たちを、偉そうなことを言うな、お前たちだって、MADE IN KOREAじゃないかと、吐き捨てるように言う。

韓国の食品検査で水銀があるとして廃棄させられた鰻を再検査するように求めて密入国した男。 なんとか検査機関にたどり着くも、相手にされない。 しかし、あまりの熱心さに惹かれて、つい女検査技師がほだされて寝てしまう。

せっかく女のために作った料理も、スーパーで買ってきた食材が中国産だからといって、すべて捨ててしまった女に、俺だってMADE IN CHINAだと、寝るのを拒否する男。

食糧に対する偏見が、国や人に対する偏見になっている・・・

朝鮮族に対する差別、中国産に対する侮蔑、韓国自身の不正・・・・






映画「鰻の男」(キム・ドンフ監督 "MADE IN CHINA" 2014)



オフィシャル・サイト
http://albatros-film.com/movie/unagino-otoko/

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