映画「プライベート・ウォー」

2012年シリアのホムスで、アサド派の攻撃で女子供が無差別に殺されていると現場からCNNで非難していたアメリカ人ジャーナリスト、メリー・キャサリン・コルヴィンは同僚のカメラマンとともにアサド派と見られる砲撃で死亡した。その伝説の女性記者メリー・コルヴィンを赤裸々に描いた。

メリー・コルヴィンは、英国「サンデイ・タイムス」に所属するジャーナリスト、有能だが上司の言うことを聞かない面倒な人。 だれもが行くなといったスリランカで、2001年、内戦の砲撃に巻き込まれ左目を失明した。サミー・デービス・ジュニアやダヤンのような黒い眼帯がトレードマークになった。その後も戦地・紛争地に飛んで行く。それらの紛争で犠牲になる人々ひとりひとりの生活と苦しみを書いて人々に知ってもらうのだと。 イラクのファルージャでは掘り出された土に埋もれた人骨を前に泣き叫ぶ女たちを、アフガニスタンではタリバーンの攻撃で苦しむ人々を、リビアではカダフィ大佐へのインタビューで厳しく追及、そして、シリアへ ・・・・

イラクから仲間となったカメラマンのポールは、メリーに言う。あなたは戦場を見すぎた、心がおかしくならないはずがない、病院で休むべきだと。PTSDにとらわれながらも戦場に通い続けた。  


私には想像もつかない恐ろしい紛争地をものともせずに戦場取材を続けるのはどういうことなのか、それも理解しがたい。そこまでどうしてと思ってしまう。このようなジャーナリストがいるから、我々は本当のニュースを知ることが出来るのだが。 クソのような日本のメディア界にだって、こんなジャーナリストがいるに違いない。

題材が素晴らしいが、映画の作りとしては、ちょっと首をかしげるところもある。PTSDの表現としてのフラッシュバックを多用しているが、ちょっともう少し別の表現はなかったのかなと気になった。 主演のロザムンド・パイクは、かなりの熱演である。 「ゴーンガール」のときよりも好ましい。




 

映画「プライベート・ウォー」(マシュー・ハイネマン監督 2018)
A PRIVATE WAR

オフィシャル・サイト
http://privatewar.jp/

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