映画「ボーダー 二つの世界」

「ぼくのエリ 200歳の少女」はすばらしく抒情的で美しい映像の素晴らしい映画だった。 同じ原作者の映画ということで期待したが、なかなか複雑な思いだ。基本的に映画には楽しさと美しさをまず求める私には、ちょっと好きになれない映画だ。

しかし、スウェーデンの森の中で起こる、神話のような、民話のような話は、興味深いことは確かだ。 恥じらい、怒り、恐れのような感情を匂いで嗅ぎ分ける能力をもったティーナ(エヴァ・メランデル)は、染色体異常や醜い形質・顔貌のために、ひどく孤独な暮らしを続けていたが、その能力を活かして、有能な税関職員として不法な持込を防いでいた ・・・ 

特殊な能力を持ってはいるが普通の人間なのか、それとも人間とは別の何者か、なのか
人間としての醜さは、人間でないものにとっては普通のことなのか
醜さゆえに虐げられてきたものは、虐げたものに報復するのは当然なのか
自然と一体となったものが求める自然は、自然と距離を置く人間を優しく迎えてくれるのか
孤独は、特殊な能力の故か、醜い姿形・容貌のせいか、それとも別の理由があるのか
・・・・

二つの世界のボーダーにたたずむティーナとヴォーレ、しかしその向かう先は正反対だった・・・・



映画「ボーダー 二つの世界」(アリ・アッバシ監督 GRANS(BORDER) 2018)



オフィシャル・サイト
http://border-movie.jp/


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