映画「ゴールデンスランバー」

誰もが好きなビートルズの曲を私も好きだが、なかでも "Golden Slumbers" から "Carry That Weight" がいちばん好きだ。それもけっこう秘めた恋のように密かなものだ。もし、"White Album"の"Julia"が好きだなんて言うとしたら、それは、ここまで知っているというだけの見栄にすぎないが、"Golden Slumbers" が好きなのは、本物なのだ。そんな "Golden Slumbers" を、たいしたミステリーでもないのに小説や映画のタイトルに使うのなんて許せない気がしていた(あきらかにちょっとヘンな心性だが)。 でも、かなりいいアニメ映画「SING/シング」のメインテーマ曲にも使われていて、それを知ってから、普通にみんな好きなんだとすこしまともな心性になったような気がする。

韓国映画「ゴールデンスランバー」は、伊坂幸太郎原作で日本映画「ゴールデンスランバー」のリメイクだが、日本映画は観ていない。多分この手の映画は韓国製の方が面白く作られているだろうと予想する。 

真面目な宅配人のキム・ゴヌ(カン・ドンウォン)は、アイドルを暴漢から救ったことで、国民の英雄となった。 高校時代のバンド仲間の一人ムヨルに呼び出され、ムヨルは、大統領暗殺の犯人に仕立てられ自爆することになっている。だから逃げろ、生きろとゴヌに言い残して、配達車で自爆してしまう。突然のことにゴヌはひたすらわけもわからず追手から逃げ続けるしかない  ・・・・。

スピーディなサスペンスに、高校のバンド仲間の固い友情の話が絡んでゆく。 「息もつかせぬ」ほどではないけれども、なかなか面白い進行だ。 バンド仲間のソニョン(ハン・ヒョジュ)、助けられたアイドル(キム・ユジョン)が美しい。カン・ドンウォンは、「1987 ある闘いの真実」の学生のような、この配達人のような、善意の人がぴったりだ。
 




映画「ゴールデンスランバー」(ノ・ドンソク監督 GOLDEN SLUMBER 2018)


オフィシャル・サイト
http://hark3.com/goldenslumber/


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