安田未知子「13歳の少女が見た沖縄戦」

13歳の少女に対して、一高女の校長先生は、ゴムの地下足袋を渡しながら、「これは天皇陛下からいただいたものです。一緒に死ねる人だけにあげます」と言い、牛島中将と校長先生の間の伝令役を指示した。標準語を使えるからだろう。そして、上級生には、「国を護るために学校に留まれ、今逃げていく者は国賊だ」と訓話し、玉砕の歌を歌わせました。その上、疎開した上級生のお姉さまに向けて、国賊にならないようにとの手紙を書かせられた。戻ったお姉さまたちはひめゆり学徒として皆死んでしまった。

10月10日の空襲から、米軍の上陸、沖縄戦・・・と、目の前で多くの人が死んでいった。校長先生も父親も死ぬことを前提としていたから、他の先生や牛島中将から家に帰れと言われても帰らなかったが最終的に司令官の言う通り、家を目指して、流浪する人々ともに山に向かった。山ではなぜか日本兵も逃げていた。女性の服を着て逃げていたり、人々を騙して荷物を奪い、食糧をすべて奪ったりしたので、日本兵に食ってかかった。避難民は食糧を分かち合うのに、どうして日本兵は奪うのか。

戦争が終わり、ひめゆり学徒に手紙を出したことを悔やみ続けていたが、最終的に英語教師になった。子どもたちに命の大切さを教え、一人一人に向き合おうと決めた。



安田未知子「13歳の少女が見た沖縄戦」(WAVE出版 2015.6.25)
はじめに
第1章 平和だった子どもの頃
第2章 沖縄戦が始まった
第3章 米軍上陸
第4章 戦争が終わった
第5章 終戦後の沖縄
おわりに

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