映画「アダムズ・アップル」

刑務所から出て、更生プログラムの一環で田舎の教会に送られた男が、奇妙な聖職者たちと出会い、反発しながら、戸惑いながら暮らすうちにいくつかのまるで奇蹟のような出来事で変わって行く、そんな寓話のような、カルトムービーのような、変なブラック・コメディ映画だった。

アダム(ウルリク・トムセン)は札付きのワルにしてネオナチ、迎えた牧師イヴァン(マッツ・ミケルセン)は、アダムに、ここで暮らすにあたり何しても自由だが、自分でなにか目的をつくりそれに集中しなさいと指示する。アダムはじゃあケーキを作ると答え、教会のリンゴの木をケアして実が熟したらアップルケーキを作ることに決まった。イヴァンは、目的が達成されないように悪魔が妨害し、悪魔に試されるから心して・・・と忠告する。

アダムのほかに、カリド、ドナーといった仮釈放中の犯罪者や、出産の不安を相談するサラなど、イヴァンを頼っている何人かがいた。しかし、アダムから見て、イヴアンはどう考えても、イカれた男だった ・・・・。

マッツ・ミケルセンは、デンマークの有名な俳優らしい。飄々とした演技は、このようなカルトっぽい映画にもぴったりだ。
「ヨブ記」が再三出てくるように、次から次に襲いかかる不幸な出来事にも、それにめげることなく、悪魔の試みに敗けることなく、果敢に前に進むイヴァンの姿は、コメディであっても、シリアスなドラマかと見まがう。



映画「アダムズ・アップル」( アナス・トマス・イェンセン監督 ADAMS AEBLER 2005 )


https://eiga.com/movie/86203/ 

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