恩田陸「祝祭と予感」

「蜜蜂と遠雷」の続編というよりは、おまけ、スピンオフといった感じの本。あまりに完成度が高く、面白かったから、その前後のエピソードを追加したくなる気持ちはわからないでもないが、同程度の続編ならすごい!と思うけれど、この短編の積み重ねでは、ちょっとねぇ・・・という感想だ。 まあ、「蜜蜂と遠雷」の余韻を楽しむにはふさわしい。

ところで、この作家は、どうして、○○と○○、というタイトルにこだわるのだろうか。 つまらないところにこだわるらしい。素晴らしい作家だと思っていた印象が、徐々にうすれてゆく。



恩田陸「祝祭と予感」(幻冬舎2019.10.1)
祝祭と掃苔(そうたい-墓参り)
獅子と芍薬
袈裟と鞦韆(ブランコ)
竪琴と葦笛
鈴蘭と階段
伝説と予感


<祝祭と掃苔(そうたい-墓参り)
綿貫先生の墓参りで芳ヶ江コンクールの報告をする亜夜とマサル、ついてきた風間塵

<獅子と芍薬
ミュンヘン・コンクールで初めて出会ったナサニエル・シルヴァーバーグと嵯峨三枝子

<袈裟と鞦韆(ブランコ)
芳が江の課題曲を作る作曲家菱沼忠明とその教え子、小山内健次。検事の好きな「春と修羅」

<竪琴と葦笛
芳ヶ江のあと、ジュリアードに行ったマサルが、戦略的にナサニエル・シルヴァーバーグの弟子になった話

<鈴蘭と階段
亜夜と風間塵がプラハのヴィオラ奏者の演奏を聞いて、奏の演奏を思い浮かべた奇跡

<伝説と予感
ユウジ・フォン・ホフマンとまだ子供の風間塵が出会った瞬間


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