映画「ティーンスピリット」

二歳半の、あの伝説的なブランコシーンのときから、親戚のおじさんのように可愛がって見続けていた私のようなエルのファンは大喜びだが、そうでない人で、純粋に映画だけをみている人にはどうなんだろう。 というのも、エルのための、エルだけの映画だからだ。  

しかし、エルの歌が予想以上に上手だったと大喜びのエルのファンでも、マリウス・デ・ヴリーズが音楽を担当しているわりには、心に残る詩がなかったことに、いささか物足りない感じがする。 ポスターの売り文句が、「ラ・ラ・ランド」スタッフ再結集、という割には、オスカーの歌曲賞を狙えるような歌じゃないことが残念。

イギリスの田舎町の島に、母親と二人で暮らすヴァイオレットは、ポーランド移民。レストランでアルバイトをしながら、唯一の友達は父親が残していった白馬だけ。信仰心暑い母親のために聖歌隊で歌ってはいるが、母に隠れて場末のパブで悲しげなポップスを歌う方が好きなのだ。そんなある日、パブで、ヴァイオレットの歌を聞いたブラド(ズラッコ・ブリッチ)に声をかけられる。ブラドは元オペラ歌手だったが、今はただの酔っ払い。酔っ払いのブラドを警戒しつつ歌を褒められたヴァイオレットは、歌手の公開オーディション番組の出演に、ブラドの助けを求める・・・・

ポーランド語が飛び交う、イギリスの片田舎からロンドンに出てゆくという、ひどくローカルな物語で有名俳優もでてこないが、青春音楽ムービーという、私のかなり好きなジャンルで、しかもエル・ファニングだから、もっと高揚しても良いのだが、残念ながら、この作品は成功していない。 歌がよくない、エルの振り付けがよくない、マネージャーのブラドの見かけがよくない・・・・よくないところがいろいろある。


映画「ティーンスピリット」(マックス・ミンゲラ監督 TEEN SPIRIT 2018 )






オフィシャル・サイト
https://teenspirit.jp/







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