映画「パラサイト 半地下の家族」

たいへん期待して見に行ったのだが、もちろんよくできた素晴らしい映画だけれども、期待が大きすぎたかもしれない。それにソン・ガンホ主演だから面白いコメディだと勝手に誤解していた。コメディには違いないが結構シリアスで、ブラック度がきつい。 

坂の上の高級住宅街の豪邸に、パク・ドンイク(イ・ソンギュン )、パク・ヨンギョ(チョ・ヨジョン)夫妻とダヨンとダヘの2人の子どもが、家政婦ムングァン(イ・ジョンウン) と一緒に暮らしている。ムングァンは前の住人である建築家がこの邸を立てた時から家政婦として住んでいた。
一方、坂を下りきって洪水があふれる危険もある半地下の家に住む、キム・ギテク( ソン・ガンホ)、チュンスク(チャン・ヘジン )夫婦に、ギウ(チェ・ウシク)とギジョン(パク・ソダム)の 四人家族は、その日暮らしの極貧ぶりだった。

ある日、四回も大学受験に失敗しているギウに、有名大に通う友人から自分が留学中、教え子のダヘをみてほしい、ダヘが大学に進んだら交際するつもりだから、信用できない男にまかせられないからと・・・・。

ギリギリの対立にならない限り、金持ちほど性格がいい、半地下に住むような貧乏人は、そういう匂いまで染みつくように、愚かで、滑稽で、度し難い・・・・?。 



原題に「半地下」は含まれていないが、「半地下」で思い出すのは「怪しい彼女」で、ハン・ジハなんて名前だからバンドが売れないんだと言われた若者とか、「応答せよ1988」で友人の保証人になって借金を背負ったばかりに半地下に住むヒロイン一家だったり・・・韓国の半地下にはドラマがある

「ディア・マイ・ミスター」のイ・ソンギュンが、軽い、何もなければいい人で、しかし事が起これば差別感を隠さない豪邸の主人を飄々と演じている。パク・ソダムは「ビューティフル・マインド」以外では初めて見たが、芸達者な若手女優だ。イ・ジョンウンが家政婦をしているのだから、この家政婦はただものではないと予想したら、やはり・・・。ソン・ガンホはもちろん、キャスティングはピッタリだ。

ポン・ジュノ監督の作品は、結構多く見ている。「パラサイト」(2019)、「海にかかる霧」(2014)、「スノーピアサー」(2013)、「グエムル -漢江の怪物」(2006)、「殺人の追憶」(2003) ・・・・どれも一級のエンターテインメントだとおもう。カンヌのパルムドールと言えば、なんとなく小難しい感じがするが、あまり、カンヌになじまない監督だと勝手に考えていた。
 
このできごとのきっかけを作った友人役で、パク・ソジュンが、ちょこっと出ていたのがうれしい。



映画「パラサイト 半地下の家族」(ポン・ジュノ監督  PARASITE 2019)




オフィシャル・サイト
http://www.parasite-mv.jp/


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