映画「マイ・サンシャイン」

邦題を「マイ・サンシャイン」と名づけたのはどうしてなのだろうか。両親と暮らせない子どもたちを引き取って面倒見ている女性ミリー(ハル・ベリー)とその隣人オビー(ダニエル・クレイグ)の妙な男の人生に陽のあたる祝福でもしたかったのだろうか。原題は「KINGS」、これはあきらかに、ロドニー・キングとともにあると言いたいのだと思う。だから、たぶん、私の推測にすぎないのだが、邦題の印象より、よほどシリアスで、「社会派」の映画なのだと思う。なんといっても「裸足の季節」の監督なのだから。いや待てよ、「裸足の季節」のどこか問題と遠い所にあるタイトルに似せたとか・・・

1991年、ロスアンジェルス、サウスセントラル地区のコンビニで、15歳の少女ラターシャ・ハーリンズがジュースを万引きしたと受け取った東アジア系の女性店主が、ラターシャの背後から頭に銃弾をぶち込んだ。 陪審は店主を有罪と評決し、16年の求刑をしたが、裁判官カーリンの判決は、保護観察処分と500ドルの罰金だけだった。同じく1991年3月、仮釈放中のロドニー・キングがスピード違反で停止を張り切って逃亡後つかまり、4人の白人警官たちに殴るけるの暴行を受けた。地域住民がひそかに撮影したビデオがなかったら闇に葬られていた事件だ。

白人蹴官たちに対する無罪評決がきっかけになった、いわゆるロスアンゼルス暴動が発生する。 映画は、当時のフイルムを流しながらミリーとその子どもたち、そしてオビーが、そのつもりがないのに暴動に巻き込まれてゆく流れをたんねんに追っている。





映画「マイ・サンシャイン」(デニズ・ガムゼ・エルギュヴェン監督 KINGS 2017)



オフィシャル・サイト
http://bitters.co.jp/MySunshine/


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