中山七里「死にゆく者の祈り」


高輪顕真は教誨師として、死刑囚のさいごを見届ける役割もある。通り一遍の説教では、最後の場面を迎える死刑囚の役には立たない無力感を感じてはいる。しかし、自ら志願した仕事でもある。そんなある日、千敗教誨師の代役で行った集合教誨、内容は散々だったが、正面に座っていた死刑囚に見覚えがあった ・・・・

真宗に帰依し、教誨師迄買って出た坊主が僧侶の枠を超えて奔走することになる。ある死刑囚の殺人事件、これは新手のサスペンス、推理小説といってもいい。 確かに、真宗の協議だのお経の読解など、それはそれとして興味深い話も少なくない、あまり本筋じゃない。 



中山七里「死にゆく者の祈り」(新潮社 2019.9.20)
一 教誨師の祈り
二 囚人の祈り
三 救われたものの祈り
四 隠れた者の祈り
五 裁かれる者の祈り
エピローグ

この記事へのコメント