嵐山光三郎編「文人 御馳走帖」

なかなかユニークな文庫本だ。嵐山氏が選んだ多くの「食」に関わる短編、エッセイなどを集めたもの。


 まだ煮えてないと騙して少女の手を出した肉を掠め取る男・・・などの話(森鴎外「牛飼」)、、 滅菌を施していない牛乳は注意が必要だ・・・などというエッセイ(森鴎外「服乳の注意」)、文字通り闇鍋を囲む虚子や川東碧悟道・・・の姿(正岡子規「闇汁図解」)、 病弱で何も食べられなくとも、イチゴはいくらでも食べられる、旅にでて野いちごや茱萸をたべる、そんな子規の話(正岡子規「くだもの」)、・・・・といったよな、読んだらすぐ忘れてしまうような他愛ない話が満載。

途中で飽きてやめてしまった。 私にはつまらなかったが、日本の作家が好きな人には、たまらなくうれしい短編集かもしれない。 だって、永井荷風、香田露伴・・・をはじめ、日本の代表的作家が大集合したようなものだから。、



嵐山光三郎編「文人 御馳走帖」(新潮文庫 2014.8.1)
森鴎外   牛飼
      戦時糧しょう談
      服乳の注意
香田露伴  しお加減
      水の味
正岡子規  酒
   柚味噌会
      闇汁図解
      くだもの
泉鏡花   湯どうふ
永井荷風  西瓜
斎藤茂吉  孫  
      茂吉小話 食
種田山頭火 白い路
      漬物の味
高村光太郎 米久の晩餐
      梅酒
      こごみの味
萩原朔太郎 雲雀料理
      閑雅な食欲
内田百閒  薬喰
      食而
      喰意地
芥川龍之介 芋粥
      食物として
宮沢賢治  葡萄水
川端康成  わかめ
稲垣足穂  チョコレット
林芙美子  魚
      朝御飯
堀辰雄   鳥料理
坂口安吾  わが工夫せるオジヤ
檀一雄   廃絶させるには惜しい夏の味二つ
嵐山光三郎 解説
     




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