映画「イメージの本」

シネスイッチ銀座でこの映画が公開されているころ、何度か見ようかと思いながら逡巡して結局やめたのは、見てもどうせわからないと、決めてかかっていたからだ。若い時、ゴダール作品はよく見ていた。「気狂いピエロ」、「女と男のいる舗道」なども好きな映画の部類だった。 その後、五月革命以後、ゴダールはやけに政治的になって、当時に一層分かりにくい映画を撮るようになった、当然徐々に見なくなるのだが、その経緯は最近の映画「グッバイ ゴダール」に詳しい。嫁さんのアンヌ・ヴィアゼムスキーからも愛想をつかされていたんだから、みんなが離れてゆくのは当然のことだったのだ。

そのゴダールも88歳になって、こんな映画を撮った。 いくつも分らない多くの映画の映像、絵画、誰かのメッセージ、テキスト、そして音楽、それらが波のように、激しくまた穏やかに、美しくまた汚らしく、続いてゆく。内容は、もちろんわからない。ゴダール自身のナレーションで語る言葉は、芸術であったり、政治であったり、・・・。イメージの本なのだから、イメージを楽しめば、それでよいのだろう。


映画「イメージの本」( ジャン=リュック・ゴダール監督 LE LIVRE D'IMAGE 2018)


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