NHK 「欲望の資本主義」スピンオフ 


NHK 「欲望の資本主義」スピンオフ 

スピン・オフとは、なかなか、しゃれたタイトルだが、以前に特集したシリーズの追加の番組と言うだけだ。
三人の知識人にインタビューをしている。 私の理解かおいつかなくて誤解している内容もあるかもしれないが、ざっとこんな印象だった


ジョセフ・スティグリッツ

・アメリカ型の資本主義では一部の人間のためにしかなっていない、資本主義は民主主義の一部であるべきだ
・スティグリッツは今後の在るべき資本主義を「進歩的資本主義」と名づけて提唱している
・資本主義にも法の支配が必要だ
・アメリカの問題は不平等。上層の人間ほどお金を使わない。
・企業も寡占化が進んでいて、その結果、価格も高い
・メインストリームの経済学は、かわりつつある
・より高い賃金はイノベーションをもたらす
・企業はコミュニティだ。株主資本主義ではうまくいかないので、ステークホルダー資本主義を採用しつつある



ジャック・アタリ

・知日派のアタリだが日本への見方は厳しい。この40年の日本の変化は、総じて悪い変化だ。
・国家の将来性の指標では、OECD加盟国で、日本は最下位かブービーだ。 
・日本の問題は、人口、債務、女性の地位など、いろろあるが、やはり債務と低金利、人口減少は破滅に導く問題だ
・人口減少に対しては、肝心なのは包括的な政策で、莫大な金もかかり効果はすぐ出ないから我慢が必要
・財政政策よりも社会的流動性にフォーカスすべきだ。
・自分の子どもが自分より貧しくなると分かれば何とかしようと思う。社会的流動性が必要だ
・財政赤字には限界があると考えられるが、それでも支出を続けているのは、誰にも限界点となる比率が見えていないからだ
・政府は必要だ。しかしグローバル政府はない。いまは世界の五つの中央銀行の同盟が影の世界政府だ
・中央銀行は政府に時間の猶予を与えられるだけ。政府に意思決定させたいが政府はしない
・破滅とはインフレのことだが、今日インフレは起こることはない
・純粋さとは過去のこと、未来は変化するので純粋ではない
・極右と極左は純粋さを求めている。宗教的な過激派とエコロジストが同盟を組むと真の脅威で新たな全体主義を生む
・アタリは利己的な利他主義、合理的な利他主義と称し、利己的であっても利他的になれるという。顧客志向もその例ではないか
・まだ生まれていない世代が幸せになれる政策実行は難しい。短期志向の資本主義と有権者を説得しにくい民主主義だから
・家族経営が一番良い。孫が幸せになることを考えて経営するから長期的になる
・本当に危険なのはグローバル化による一意化ではなく、マイクロ・バルカニゼーション、世界が分断され全体主義化される
・アメリカが敵から日本を守るために米軍を送ることなどありえません



ニーアル・ファーガスン

・大惨事を避けるためにリスクを取って多大な投資をするより、何もせずに状況にまかせて結果を受け入れることを選ぶ「予測の問題」
・大惨事が避けられたとしても、避けられたことを理解するのは難しいので、感謝されることはがすくない
・アベノミクスは、期待はしたが、革新的な成功があったとは言えない。流動性の罠は残り、構造改革も徹底しない
・もっとアクティビスト投資家に晒されたほうがよい変化をもたらすのに、むしろ逆方向に流れている。
・量的緩和が行われているが、金融緩和が景気回復に効果あったかどうかわからない
・20世紀は戦争の時代で憎悪にみちていた。
・アダム・スミスは、「共感が市民社会の鍵だ」といったが、21世紀はインターネットの活用もあり、共感の時代になりうる
・同時に、ネットワークには別の側面もあり、無秩序の時代、カオスの時代、永続的な衝突の時代・・・にもなりうる
・フリッツ・ラングの映画「メトロポリス」がひとつのメタファーになっている
・定常状態に入った日本と同様に、中国も定常状態になるかもしれない
・中国の経済的成長は限界に近付いている。中産階級は財産権は固執するだろう。それは法の支配を求めるということだ
・経済学のモデルは未来を見渡すことが出来ない

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