テーマ:映画

映画「ヘイト・ユー・ギブ」

カーター夫妻の三人の子ども、セブンは完璧、スターは輝き、セカニは喜びを表しているという。名前に力がある。理不尽な世の中でも黒人の誇りを忘れるなと、ブラックパンサーの10項目の綱領をスターが9歳の時に教える父親マーヴェリック(ラッセル・ホーンズビー)。 そして同時に、警官に出会ったら、刺戟するな、車に乗っていたら奪取ボーと背の上に両手を置…
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映画「ハウス・ジャック・ビルト」

ラース・フォン・トリアー監督の映画は、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「アンチクライスト」「メランコリア」「ニンフォマニアックvol1」に次いで五作目だが、どうも好きになれない。まあまあ、私の好みに適ったのは、「メランコリア」だけで、「ハウス・ジャック・ビルト」を映画館で観ていたら、途中退席していただろう。 この監督は、私には、やはり一種…
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映画「ディリリとパリの時間旅行」

なんとも楽しいアニメーションだ。ニューカレドニアからひとりやって来た少女ディリリが、自分に向けられる人種差別にもくじけることなく、いろんな人に出会い、出会った人の名前をノートに書いてゆく。今度は一体誰に出会うのだろう。ベル・エポックのパリは綺羅星のような人々が出会う街だった。そして差別されるディリリが、パリの街を震撼させる性差別悪者集団…
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映画「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」

正統な血、美貌、大胆さ、,結婚して後継者もいる、というメアリーの持つ美点、エリザベスにとって妬ましい美点が、メアリー失脚の遠因となった。 イングランドの正統な王位継承権ももつスコットランドの女王、メアリー・スチュアートは、フランスから帰国し、イングランドの女王エリザベスとの緊張関係、両女王を取り巻く王族、士族たち、周囲の、王権に対する欲…
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映画「ストレンジ・アフェア」

たいへんよくできたミステリー、サスペンス映画だ。かなり怪しい方向、つまりオカルトに行くかと思われたが、ぎりぎりのところで、ミステリーにとどまった。 プロムの晩、長男ロニーとその恋人メリッサは幸せの絶頂にあるとき交通事故に遭う。ロニーは死に、メリッサは生き残った。その死を境に、ロニーの家庭はばらばらとなり、次男フィリップはエキセント…
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映画「バーニング 劇場版」

原作は、村上春樹の短編『納屋を焼く』という。それは読んだことはない。ミステリーのようでもあり、不条理劇のようでもあり、やや得体の知れない物語だ。好きな人は好きなのだろうが、私にはちっとも面白くなかった 幼馴染のヘミ(チョン・ジョンソ)に偶然出会ったジョンス(ユ・アイン)は、ヘミが旅行中に、アパートの部屋に行き猫に餌をやってくれと頼…
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映画「神と共に 第一章:罪と罰 / 第二章:因と縁」

スペクタル・ファンタジーと称される大作だ。なかなかよくできた大掛かりな映像だが、なんとなく漫画っぽいと思ったら、原作は漫画だったらしい。第一章は、精一杯生きた亡者の地獄めぐりをとおして人生の罪を問う。そして第二章では、地獄の案内役を務めた三人の死者の因縁と許しを描く。ストーリーも韓国映画らしい、人の優しさと欲の醜さがいっぱい。 火…
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映画「イメージの本」

シネスイッチ銀座でこの映画が公開されているころ、何度か見ようかと思いながら逡巡して結局やめたのは、見てもどうせわからないと、決めてかかっていたからだ。若い時、ゴダール作品はよく見ていた。「気狂いピエロ」、「女と男のいる舗道」なども好きな映画の部類だった。 その後、五月革命以後、ゴダールはやけに政治的になって、当時に一層分かりにくい映画を…
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映画「グラビティ 繰り返される宇宙」

宇宙の危険な地域デッドゾーンに一隻の宇宙船が消えた、その乗組員のひとりに元妻がいると知ったコール(アンソニー・ボナヴェンチュラ)は、ひとり、探索に出る。コールが船を見つけたとき、まったく同じもうひとつの船、ATROPA と衝突しかかった。  現在が逆行して過去にぶつかってゆく、あるいは未来が現在に近づいてくる。永遠の時間のループが…
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映画「その日のまえに」

「その日のまえに」の「その日」は、逝く日。「その日」を知っていれば、残り少ない日々を豊かに過ごすことができる。全編をとおしてノスタルジックなリリシズムに溢れている。この抒情感は、50年前の「いつか見たドラキュラ」からまったく変わらない大林映画の特色だと私は思う。重松清氏の原作もよいのだろう。素人の南原清隆と、素人っぽく演技できる永作博美…
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映画「魂のゆくえ」

「タクシードライバー」のポール・シュレイダーかなり強い思い入れで創った作品だそうだ。 しかし、その割には、私には、いまいち物足りない。映画館で予告編を見ていて、見に来ようかなと思っていたが見逃したものだ。今となっては見なくてよかった。 愛国的で、従軍牧師をしていたトラー牧師(イーサン・ホーク)は、息子がイラクで戦死し、それがもとで…
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映画「ブレイブ・ロード 名もなき英雄」

トルコの映画には、稀にびっくりするようにいい映画もある。 この映画は、実話に基づいた朝鮮戦争秘話だ。朝鮮戦争の国連軍の一員とした、いち早く参戦したトルコの英雄譚かとおもいきや、あれ、この子!とびっくりする少女が出演していて、俄然、見る目が変わった。韓国ドラマ「応答せよ、1988」の横町でみんなに愛された幼児、チンジュ(キム・ソル)がでて…
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映画「その土曜日、7時58分」

なんとも、豪華で渋い映画があったものだ。監督がシドニー・ルメット、主演がフィリップ・シーモア・ホフマン、共演に、イーサン・ホーク、マリサ・トメイ、アルバート・フィニー・・・もう10年以上前の作品だが、たぶん興行成績はふるわなかったろう。素人うけはしない。 娘の養育費もままならないハンク(イーサン・ホーク)に、やはり金ににも人生にも…
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映画「リービング・アフガニスタン」

ソ連のアフガニスタン侵攻がうまくいかない膠着状況から脱すべく、ペレストロイカに伴って撤退を模索、或る部隊、自動車化狙撃部隊の、カブールの北、チャーリーカールの街からタジキスタンにつながるサラン峠を越えて撤退する。しかし、そこには、ハシャムという名の部族長が率いるゲリラ部隊がいて安全に超えられるとは考えられなかった。 そこに、撃墜さ…
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映画「モールス」

あのすばらしいスウェーデン映画「ぼくのエリ 200歳の少女」の米国版リメイク。静かな田舎町、いつも学校でいじめられている12歳の孤独な少年オーウェン(コディ・スミット=マクフィー )は夜、隣に引っ越してきた謎の少女アビー(クロエ・グレース・モレッツ )と親しくなりながらアビーの秘密を知ってしまう。 一方、小さな田舎町を震撼させるような悪…
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映画「映画チーズ・イン・ザ・トラップ」

タイトルにわざわざ「映画」とはいっていることから、もともとテレビドラマだったものを映画化したものとわかる。主演のパク・へジンはドラマに引き続き、ここでも主演を務め、ミステリアスでクールなイケメンを好演している。 といっても、クールだから、表情に変化がないし、演技しているのか地なのかもわからない。この人は、「バッド・ガイズ」でも、ひどくク…
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映画「洗骨」

洗骨という風習が沖縄離島にあると耳にして、たまたまこの映画の存在を知った。土葬や風葬した数年後に、白骨化した骨を家族が丁寧に洗って、あらためて死者を祀る風習だ。洗骨、あるいは改葬と呼ばれる儀式を経て、はじめて本当の埋葬になるようだ。  この風習のほんとうの意義はよくわからないが、身近な死者の骨を自分の手で洗うというのは、よほど死も…
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映画「セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー!」

実話に基づいたフィクション、ほんわかした気分になるいい映画だが、よく考えると厳しい環境の悲しいところも少なくない物語だ。 ソ連の崩壊にともなって宇宙と地上で大きな影響を受けたふたり。 宇宙ではセルゲイがただひとり、宇宙船ミールに取り残されてしまった。そして、地上のキューバでは、経済が崩壊してセルジオが教師の職を失って、暇に任せて無線の…
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映画「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム 」

マーベル映画は映画館で見たことがない。Wowowで流れているのをぼんやり見るのがせいぜいだから、ストーリーも中途半端にしか記憶にない。しかし、いろいろと通に聞くと、マーベル作品には作品同士で深い関係があって、全部見ている人にだけは、意味の分かるシーンが満載なのだという。  スパイダーマンシリーズの最新作「スパイダーマン:ファー・フ…
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映画「RBG 最強の85才」および 映画「ビリーブ 未来への大逆転」

若い女性たちから、「RBG」と略称で慕われる、ルース・ベイダー・ギンズバーグ最高裁判事、85歳の生い立ちから最高裁判事に指名され、現在にいたるまでのドキュメンタリー(「RBG 最強の85才」)と、ルースが性差別に対して闘う最初の裁判に至る若き日を描く伝記劇映画(「ビリーブ 未来への大逆転」)。 どちらも、たいへん感動的な映画である。私は…
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映画「希望の灯り」

映画とは不思議なものだ。マーヴェルの映画とは真逆の世界、これといったストーリーも、事件も戦いもない。ヒーローもヒロインもいない、口数の少ない、どこにでもいる青年と中年の孤独なおじさん、おばさんたちだけ。そして、宇宙でも都会でもなく、巨大なスーパーマーケットの通路でささやかな希望を見いだそうとする人々の物語。 原作は、クレメンス・マ…
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映画「THE GUILTY/ギルティ」斬新な手法、最高のサスペンス、余韻或る結末

デンマークの映画という珍しさだが、この映画の作り方はデンマークという理由ではない、クリエイターの斬新さだ。あまり詳しく書くとネタバレになってしまい、この映画の楽しみ方としてはよくない。 簡単な紹介としておく。 アスガー・ホルム(ヤコブ・セーダーグレン)は、警察官で、緊急通報指令室のおべーレーターとして、通報の電話を受けている。アス…
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映画「ウトヤ島、7月22日」

2011年7月22日にノルウェーのウトヤ島で起きた無差別乱射テロで逃げ惑う人々のドキュメンタリー的な映画。犯人の姿は見えない。聞こえるのは銃声と逃げる人々の叫びだけ。何が起こっているのかわからない、射撃を続けているのが、どこで何人がやっているのかもわからない、ただひたすら逃げるだけ、そういう怖い映画だ。生存者の証言に基づいた作ったフィク…
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映画「ナチス第三の男」

ローラン・ビネの原作「HHhH」はなかなかの感動ものだったと記憶している、細部は忘れてしまったが。 そのベストセラー「HHhH」を脚色た映画である。だから、ハイドリヒがナチスの幹部になるまでの経緯にも詳しく、ハイドリヒ暗殺部隊の動きにも詳しい。 ラインハルト(ジェイソン・クラーク)は、優秀だが、酒と女にだらしない。海軍提督の友人の…
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映画「ビール・ストリートの恋人たち」

1970年代のニューヨーク、コンビニで恋人女性ティッシュにまとわりつく白人男性を店から追い出したことで、白人警官に目をつけられて強姦事件の犯人にでっち上げられたファニー、なんとか再審請求して無罪を勝ち取り刑務所から出してあげたいと奔走するティッシュの家族たち・・・しかし、現実はなかなか思い通りにならない。 70年代の理不尽な人種差別を権…
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映画「バイス」、すごい映画

これは文句なくすごい映画だ。好きな映画でも楽しい映画でもなく、すごい映画だ。 まず、キャスティングがすごい。これだけ芸達者なメンツをそろえて共演させているなんて。 次いで、それがみな実在の人物で、大物政治家とその関係者で、実際の物語と銘打っているのだから、その大胆さがすごい。 そして、映画の編集、構成がユニークかつ古典的なのに斬新ですご…
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映画「アリータ:バトル・エンジェル」共演陣の豪華さにびっくり

クリストフ・ヴァルツ、ジェニファー・コネリー、マハーシャラ・アリという、そうそうたる顔ぶれが共演するって、なんなんだろう、こんな漫画みたいなSFファンタジーに。 イド(クリストフ・ヴァルツ)がゴミ捨て場で拾ってきたロボットのような頭部と部品を、自ら修繕して、サイボーグの少女を再生させて、アリータと名づけた。元妻らしきチレン(ジ…
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中原昌也他「映画のディストピア」

私のイメージするディストピア映画は、どれも似通っている。一握りの富裕層があらゆる権力を握っていて、圧倒的多数の貧民が、荒んだ狭い地区にひしめきあって貧しい暮らしをして、暴力的に管理されて働かされる。酷い場合には、彼らは殆どゾンビになっている・・・・その環境に疑問をもって戦いを挑むヒーロー、ヒロインが現れる・・・といったものだ。 し…
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映画「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」

この映画の面白いところは、辻一弘氏(現カズ・ヒロ氏)のメイクアッブで変身したゲイリー・オールドマンの演技もさることながら、ウィンストン・チャーチルがいかに当時のイギリスで偶然生まれた首相であって、英国が徹底抗戦に傾いたのは、ぎりぎりの選択だったという事実だ。 政敵から見れば、ウィンストン・チャーチルは、口先だけでごまかす、勇ましい…
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映画「マイ・サンシャイン」

邦題を「マイ・サンシャイン」と名づけたのはどうしてなのだろうか。両親と暮らせない子どもたちを引き取って面倒見ている女性ミリー(ハル・ベリー)とその隣人オビー(ダニエル・クレイグ)の妙な男の人生に陽のあたる祝福でもしたかったのだろうか。原題は「KINGS」、これはあきらかに、ロドニー・キングとともにあると言いたいのだと思う。だから、たぶん…
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