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zoom RSS 映画「戦火のナージャ」は、期待を裏切ることのない、ロシア風の大作だった

<<   作成日時 : 2011/04/21 09:14   >>

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予告編の前に、ニキータ・ミハルコフ監督の震災後の日本に宛てたフィルムが流れた。 他者の苦痛を思うことのできる日本の文化は、この映画にも通ずるという意味の言葉もあったように記憶している。 「太陽に灼かれて」3部作の第2段となる「戦火のナージャ」は、久しぶりに見る戦争映画の大作だった。

1936年のある1日を描いた「太陽に灼かれて」。 スターリンの大粛清を利用して、ドミトリは、元恋人でコトフ大佐の妻となったマルーシャを得るため、コトフ大佐を粛清する。 

1943年、スターリンに呼ばれたドミトリは、コトフ大佐が生きていると言う噂があるから調べるよう指示を受ける。 このスターリンの描き方が、たいへん、ねちっこい。 ニキータ・ミハルコフは、本当にスターリンが嫌いなのだろう。 実はドミトリは、マルーシャとナージャを自分の家族としてかくまっていた。 党の少年少女団にはいったナージャは、父親を誇る気持ちから、自分はコトフ大佐の娘だと友人に告げ、密告されてしまう。 

ナージャは密告を握りつぶしに来たドミトリから、そんなことをすると父親にも危害が及ぶと聞いて、父親が生きていることを知り、希望が芽生える。 

ドミトリは前線を回り、コトフ大佐の跡を調べてゆく。 1941年、収容所でドイツ軍の攻撃を受けた混乱に乗じて脱出する。 その前に、58条の囚人から129?条囚人に変更される。 おそらく政治犯から複数○○犯? とかいう一般罪状になったようだ。 誰の指図なのだろう。 ドミトリ?

脱出後河を渡るとき、逃れまどう人々や移動する軍隊で混乱する橋は、封鎖が十分できないうちに、合図を誤解した兵士が爆破してしまう。 多数の死者が流れてくる河のなかで、茫然と佇むコトフ大佐。 

なぜコトフ大佐は、脱出したのに犯罪人隊に属して戦っていたのだろう。 銃もなくスコップだけでドイツ軍を阻止しろと言われた戦闘で、士官学校のエリートたちは皆死んだ。 罪人隊は240人いたのに、コトフを含めた5人くらいしか生き残らなかった。 隊長は、スターリンやクレムリンに激しい怒りをぶつける。  

コトフ大佐の心にはいつも、幼いナージャの姿が目に浮かぶ。 家族がもう死んでいないので、転属を進められてもいまのままでよいと隊に居続ける。 戦線の現場では元大佐だと言うことはわかっているが、政治犯ではないから決して粗略に扱われているわけではなかった。

ナージャは、看護隊員として戦場に出る。 父を探すためでもある。 赤十字のマークを張った傷病兵を輸送する船に乗っていたとき、ドイツ戦闘機の攻撃で、ただひとり生き延びる。 神父が溺れかかったナージャを助け、機雷につかまって漂流した。 助けてくれた神父から洗礼を受ける。 

村でドイツ兵にみつかったナージャは村の家々に助けを求めても家にいれてもらえず、無視されてしまう。 納屋に逃げ込んだとき、ひとりの女性がドイツ兵を殺し、救われる。 ドイツ兵が殺されたことで、村民全員が集められ殺されてしまう。 丘の上からそれを見下ろしていたナージャはパニックになるが、神様が、父を探すために生かされたのだと、自分に言い聞かせる。

コトフ大佐はドイツ兵を追いかけて、ある教会にはいる。 そこで、ナージャ・コトヴァと書かれた箱をみつけ、初めて大佐は、ナージャが生きていることを知る。 ドイツ爆撃機からの爆弾が教会に落ちたが、間一髪の差で助かる。 そして、その同じ教会で、その後、ナージャは、瀕死のロシア兵の看護をしていた・・・・・・。


コトフ大佐とナージャが思いだす、昔の風景、「太陽に灼かれて」のシーンが美しい。 幼い、16年前のナージャの可愛らしい姿が印象深い。 たぶん、ニキータ・ミハルコフも娘のナージャが可愛くて仕方なかったろう。 

<20110422追記> 父は娘を想いながら、戦闘をつづけようとし、娘は大好きな父を探して生き抜こうとする。なんとも、素敵で、うらやましい。 優しく、立派な父親だからだろう・・・・シュン。 



ニキータ・ミハルコフ監督は、私のたいへん好きな監督のひとりだ。 「機械仕掛けの・・・」や、「黒い瞳」など、傑作だと思っている。 戦争映画は、必ずしも監督の得意分野ではないだろうが、ロシア風味の効いた立派な戦争映画になっている。 




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