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zoom RSS ジョゼフ・E・スティグリッツ「世界を不幸にしたグローバリズムの正体」

<<   作成日時 : 2012/08/19 20:28   >>

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10年前の本だから、世界は、この時点から随分と改善しているはずだ。 いや、より悪くなっているのかもしれない。
韓国、東アジア、ロシア、ヨーロッパと場所は異なっても、IMFが押しつける政策は、常に教科書そのままで、教条的であり、ほとんどが間違いだった。 

単純なグローバリズム信仰、プロセスも順番も考えない教条的な民営化、国内産業も弱いまま自由化と関税撤廃の強制、最悪の資本自由化によって逆に流出する資本、そして、教育有料化などの緊縮財政や増税、構造改革のおしつけで、成長を阻害してゆく。

IMFは、結局のところ、アメリカ財務省のエコノミストたちが牛耳っており、説明責任も果たさないし、外からの意見にも耳を貸さない。 硬直した政策は、単純な教科書に従っているだけだからだ。  これをみると、全く、優秀なエコノミストとは到底いえない。

ところで、日本の最近のTPPを巡る国内論議を聞くと、10年前にスティグリッツ氏が伝えたかったことが日本では十分認識されていないのではないかと怪しむ。 日本の構造改革、小泉改革やTPP推進論は、多かれ少なかれ、IMFのエコノミストたちと同じ潮流ではないだろうか。

ポーランド、マレーシア、中国など、IMFなどを無視した経済政策を実施した国は、みな成功している。 これは、アメリカの失敗とも言えるのではないか。


ジョゼフ・E・スティグリッツ「世界を不幸にしたグローバリズムの正体」( 徳間書店2002.5.31)☆☆☆☆☆
序 最も不透明な機関IMFとアメリカ財務省の偽善
第1章 国際機関が約束したグローバリズムの恩恵
第2章 破られた約束
第3章 民営化・自由化の罠
第4章 東アジアの危機 ―大国の利益のための「構造改革」
第5章 誰がロシアを見捨てたのか?
第6章 アメリカを守る不公正な「公正」取引法
第7章 「中国の成功」と「ロシアの失敗」
第8章 収奪者たちの論理
第9章 世界を幸せにするグローバリズムの道


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IMFの時代は再びやってくるのだろうか?:世界を不幸にしたグローバリズムの正体
世界を不幸にしたグローバリズムの正体作者: ジョセフ・E. スティグリッツ出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2002/05メディア: 単行本 左派経済学者の大物ジョセフ・スティグリッツが語るアジア通貨危機の回想。 IMFの指導が必ずしも短期的な経済回復に役立っていないことがよく分かる。また、本書は10年以上前の本なので、スティグリッツとIMFのどちらが長期的に見た時に正しかったかもよく分かる。 ...続きを見る
本読みの記録
2014/03/08 23:35

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