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zoom RSS 映画「人生の特等席」はイーストウッドらしい。

<<   作成日時 : 2012/12/05 08:02   >>

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クリント・イーストウッドにうってつけの映画だ。 監督作品かと思ったが、監督は初のロバート・ロレンツ。 現場でたたきあげたプロが、現場を知らないくせにコンピュータを頼りにする、いい加減な男にいったんは負けるが、最終的には勝つという、定番のお話。 現場はここでは野球のスカウトの世界。 たいへんアメリカ的な世界だ。 

ガス(クリント・イーストウッド )は、ゲームをみて、眼と耳とで有望な選手を発掘するプロ仲のプロと自他ともに認めている。 しかし、目の病気や体の衰えはいかんともしがたい。 周りからも引退の声が聞こえてくる。 親友のピート( ジョン・グッドマン)は、カロライナでボー・ジェントリーの獲得を掛けて出掛けるガスを心配し、ガスの娘、ミッキー( エイミー・アダムス)に、同行してくれないかと頼む。

ミッキーは、弁護士となって法律事務所で勤務、しゃかりきに仕事し続け、今度の訴訟に勝利したらパートナーに推薦されるまでになった。 いったんはピートの依頼を断ったものの、気になったミッキーは、医師からガスが失明の危機もあると知る。 

親戚の家に預けられていたなど、スカウトの旅にいつもでている父親から捨てられたと、ずっとセラピーを受けていたミッキーは、きちんと父親と話したかった。 このところが、よくわかりにくい。 ミッキーは、誰よりも野球の知識は豊富だし、ガスの片腕としてスカウトもできる。 旅に一緒に回っていたからなのだが、そうなら、捨てられたわけでもない・・・ちょっと矛盾しているが、まあ、いいか。

気になったミッキーは、結局、カロライナに跳んで、ガスとともにボー・ジェントリーの一挙手一投足を見守る。 ガスは目が見えないので、音を聞く。 ミッキーは近くに寄って見る。 

しかし、ミッキーが昔のことを話し始めても、ガスは、きちんと向き合うことも、話をすることもない。 それはできないのだ。 父親とはそんなものだ。 娘とまともに話すことなど、できるはずもない。 しかし、だからといって娘を愛していないわけではない。 娘の幸せを誰よりも願っているものだ。 それが、ガスの次の言葉になる。

「俺は、ダメな男だ。 俺のことなどにかかずらうな」とか、「俺は三等席ばかりの人生だ、お前には特等席の人生を歩んでほしい」 

イーストウッドの映画は、「実践的知恵」とでもいうものだ。 データへの過度な依存、画一的なプロセス、マニュアル化された活動で、知恵を働かせることができなくなった米国社会に対する抵抗や反発を、盛んに主張しているようにも思える。 馬鹿にするのは、弁護士や経営者、コンピュータだ。 これは、ステレオタイプには違いないけれども、案外、いまのアメリカに必要なことなのかもしれない。 

ジョニー役のジャスティン・ティンバーレイク、TIME以来だが、いい味を出している。


映画「人生の特等席」("TROUBLE WITH THE CURVE"2012)☆☆☆☆

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