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zoom RSS フランソワーズ・エリチエ「人生の塩 豊かに味わい深く生きるために」・・・私も記憶を紡いでみよう

<<   作成日時 : 2014/03/09 16:53   >>

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「シュールレアリストの手法、連想と思い浮かぶままを書き留める手法にならって」、120ページも続くリストに思い出や記憶や好きなものが書き連ねられている。 身近なもの、映画、旅、フィールド調査・・・なんでもありだ。

有名な一節がある。 「シモーヌ・ド・ボーヴォワールの「第二の性」を「女にしてはよく書けている」と言った無神経な間抜け男に我を忘れて、一言のもとにその男の無能さを思い知らせてやった」 これも良いが、「春はあけぼの」を思い起こさせるような好きなもののリストもいい。 「・・・ひそひそ声で電話する、何年も先の会う約束をする、ロバート・ミッチャムの物腰やヘンリーフォンダの歩きぶり、ブラッド・ピットの微笑み、・・・・」などと、身近なものも脈絡なく続いてゆく。 

最後には、筆者の、こんな「解説」もついている。クロード・レヴィ=ストロースの後継者らしい、知的な語りだ。

「ここに記したことは形而上学的な思索でも存在のむなしさについての深い考察でも誰もが秘めている内なる情熱の吐露でもありません。ここに記したのは、人生のほんの些細な出来事の一つひとつを、毎日そこに立ち戻り元気を取り戻すことのできるような、絶えずひとりでに増大していく美と魅惑の宝庫にするための方法にすぎません。(中略) そうした思い出たちは、これから先あなたが何をなさるにもあなたに付き添いあなたを支えるためにふたたび立ち現われることだけを望んでいるのです。(中略) それによって、人生は思っているよりもはるかに豊かで興味深いものになります。」

「人生の塩」について、こんなセンテンスがあった
・・・・(仕事・活動・恋愛感情・政治的やその他積極的な関与のことなどとは全く別に)  「生きているというそれだけのことのなかにある何か軽やかなもの、優美なもの。私が表現したかったものはまさにそれだった。私たち誰もの人生に加味されているこの些細なもの、「人生の塩」である。」


フランソワーズ・エリチエ「人生の塩 豊かに味わい深く生きるために」(明石書店 2013.11.30)☆☆☆☆

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