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zoom RSS 上橋菜穂子「獣の奏者」

<<   作成日時 : 2014/09/08 14:42   >>

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守り人シリーズ、旅人シリーズとも通ずる自然に従って生き物を育てること、政治と権力闘争に翻弄されない主人公の苦しみと希望・・・・能書きはともかく、たいへん、おもしろい

<1>
強大な戦闘用生き物「闘蛇」の世話を仕事とするエリンの母親は、闘蛇を病気で死なせてしまったために、闘蛇に食い殺されてしまう罰を受ける。 それは霧の民との結婚を許さなかった舅であり闘蛇衆のボスの冷たい仕打ちでもあった。  母を助けるために駆け付けたエリンを闘蛇の刃から助けるため、霧の民の禁を破り、大罪を犯しながら死んでいった母親を目の前に、エリンは母親の指示で闘蛇の背に乗り、遠く山の彼方まで逃げることができた。

瀕死の状態だったエリンを助けて自分の元に置き育てたのは、蜂飼いのジョウン。 ジョウンは養蜂家のわりには学識豊かで不思議な男だった。 ジョウンについて山に登ったエリンは、そこで珍しい野生の王獣の親子を見て、その美しさに感嘆する。

<2>
真王は神聖な王道を具現し、大公は軍事をつかさどり防衛に専念すると役割分担していた王国だったが、長年の真王側の現実を直視せず、軍事を汚らわしくみる差別観なども積もり積もって、近年、王を暗殺し、大公に一本化しようとする政治勢力が活動を活発にしていた。 そして、ある日暗殺者の放った矢が、王には当たらず、幼い王獣と護衛のイアルを襲った。

ジョウンは、昔、貴族や高級官僚の子弟を教育する学者の教官だった。 学校を離れることになった経緯がすべて解決したので、学校に戻ってくれと息子がいう。  ずっとジョウンと暮らしたかったエリンだったが、その息子と暮らすのは耐え難かった。 結局、ジョウンの友人のエサルが校長をしている、獣医術の寄宿学校にはいることになった。 そこで、傷ついた幼獣に出会い、エサルに面倒をみさせてほしいと頼み込む。 

<3>
エリンは野生の王獣親子が音で会話していたことを思い出し、何も食べようとしない幼獣のリランに母親の声と似た音で安心させ、食べ物をとらせたいと考えた。 竪琴の音を工夫して何回かの試行錯誤の後、ついに、食べ物をとらせることに成功した。  その後、リランは、放牧場で太陽の日を浴びて元気になっていった。 それには、王獣が硬直する笛も吹かないし、特滋水を与えないという、エリンの工夫もあった。

ある日リランと山にいた時、地震で足元が崩れ、リランは初めて飛翔した。 エリンは背にしがみついていた。 ある日リランと飛んだとき、山から霧の民の男が現れ、王獣をてなづけたり、一緒に飛んだり、会話したりすると災いが起こると警告された。 そして、古い山の向こうの物語を語ってくれた。

ある日、野生の王獣を捕獲するとき、傷つけてしまったと、野生の親の王獣が連れてこられた。  エリンは、竪琴でなだめ、エサルが治療した。  恢復した王獣はリランと仲が良くなり、赤ちゃんが生まれた。 その知らせを王宮は吉兆ととらえた。  

吉兆をめでる為、真王が行幸に来た。  行幸の帰途、川を下る真王の舟に、何者かが闘蛇を使って襲いかかった。 優しい王が殺されるのを見ていられなかったエリンはリランに乗って、闘蛇を殺傷、イアンや真王を助けはしたが、皆傷を負った。 数日後、王宮まで護衛せよとの命令を拒否したエリンは、王が王獣規範も、初代の王がなぜそれを作ったかも知らなかったとわかる。 そして、その傷がもとで真王はあっけなく亡くなった

<4>
大公は真王のもとでは、この国は滅びると決意するが、次男と違って、長男のシュナンはもっと穏便な方法をとるべきだと、一任させてもらう。 そして、新王、セイミヤのところに来て、もし神の力があるなら、闘蛇の軍を破れ、それができないなら、私のところに嫁に来て国をひとつにしようと語った。

ダミヤは、エリンに王獣で闘うよう命令する。 そしてイアンは、ダミヤを探索していたことが知れ、ダミヤの刺客に襲われる。

そして、その日が近づいてくる。



終章とあるので、いったん、ここで終わりらしい。  政治と権謀術数、生物と自然、民族の多様性、・・・ なかなか、おもしろいテーマをごった煮のように入れて、しかも結構すっきりとしたストーリーにまとめ上げて、素晴らしい。





上橋菜穂子「獣の奏者」

「獣の奏者1 」
序章 母の指笛
1. 闘蛇の弔い笛  2. 霧の民   3. 母の指笛   4. 精霊獣
第一章 蜂飼い
1. 流れついた子   2. 女王の飛翔   3. 女王の乳
第二章 天翔る獣
1. 蜂と竪琴   2. 夏の小屋   3. 天を翔る獣

「獣の奏者2」
第三章 幼獣の献上
1. 神速のイアル   2. 真王と大公   3. 幼獣の献上
第四章 カザルム王獣保護場
1. ジョウンの息子   2. 入舎の試し   3. ユーヤン   4. 王獣の笛   5. 光(リラン)
6. トムラ   7. 下からさす光
第五章 運命の曲がり角
1. 竪琴の響き   2. 運命の曲がり角   3. 教導師たちの決定   4. 最期の便り   5. 傷

「獣の奏者3」
第六章 飛翔
1. 不安の胎動   2. 飛翔   3. 霧の民の大罪   4. 野生の雄   5. 二頭の飛翔
第七章 襲撃
1. 真王の行幸   2. ダミヤの誘惑   3. 襲撃   4. 治療   5. 闘蛇の印   6. 決意

「獣の奏者 4」
第八章 風雲
1. 求婚   2. 獣の血   3. ダミヤの命令   4. 魔がさした子   5. 露見
6. 逃亡者   7. 風の夜   8. 王祖の来し方   9. 虚しさの天地
終章 獣の奏者
1. 払暁    2. 弦の調べ


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