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zoom RSS 湊かなえ「夜行観覧車」

<<   作成日時 : 2014/11/23 14:43   >>

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海辺の街から坂道を登りきった高台の高級住宅地ひばりヶ丘に、念願の一戸建(この街でいちばん小さな家だが)を建てた遠藤家は、古くからの住民、小島さと子には耐えられない異分子だった。中学生彩花は、大声を張り上げては、そこら中の物を投げつけ、母親真弓に「あんたのせいだ」と悪態をつく。真弓のせいで見知らぬ街に引っ越し、真弓のせいで有名中学に落ち、密かに好きな隣家の慎司からはばかにされる。 彩花の癇癪、喧騒に真弓もため息ばかり。 夫啓介は二人の争いから逃げまわっている。
 
遠藤家の隣の邸宅は高橋家で、大学病院の医師である弘幸、妻の淳子、大阪の医大に通学中の良幸、有名私立高校の比奈子、そしてアイドルのようなイケメンでスポーツマンであって、しかも有名中学の慎司と、ひばりヶ丘にぴったりの家族だった。 いつものように遠藤家の喧騒が収まったと見えた後、高橋家で慎司の大声と淳子の叫び声が聞こえた。 そしてしばらく後、救急車とパトカーが到着。 淳子が夫を殺したというのだ。・・・・

高級住宅地、戸建住宅、有名私立、受験、医学部、前妻に負けたくない競争心、我慢、余計な気遣い、男どもはみな逃げの一手、高級住宅地住人のプライド、・・・坂道を踏ん張っていた心が限界を迎えたとき、何気ない言葉が背中を押して、転げ落ちてゆく・・・・なんとも身につまされる、コワイ話だ。 

湊かなえ氏の小説は、はずれがない。 他の本をほったらかして、つい読みふけってしまう。小説の舞台は私自身の世界とはだいぶ異なるが、それでもなんだかよく理解でき、わが事のように思ってしまう。

湊かなえ「夜行観覧車」( 双葉文庫2013.1.9)☆☆☆☆
第一章 遠藤家
第二章 高橋家
小島さと子T
第三章 遠藤家
第四章 高橋家
小島さと子U
第五章 遠藤家
第六章 高橋家
小島さと子V
第七章 ひばりヶ丘
第八章 観覧車
小島さと子W

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