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zoom RSS マララ・ユスフザイ、クリスティーナ・ラム「わたしはマララ」は、必読の書

<<   作成日時 : 2015/02/28 10:21   >>

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タリバンが周到な準備をしてスクールバスを襲撃、マララを狙った三発の銃弾が三人の少女を傷つけ、マララも生と死の間をさまよった。 最終的に若干の顔面神経の障害は残ったが、チタンの頭蓋形成や人工内耳でかなり回復した。 

銃弾がちょっとずれて脳を直撃していたら、ペシャワールの軍病院の若い優秀な脳神経外科医師が適切なタイミングで手術した英断がなかったら、 たまたま将軍のもとにいたイギリス人医師が、この病院では術後の管理ができず感染症などで命が危ないと警告しなかったら、 英国に行くために、アラブ首長国連邦が王室のプライベートジェットを提供しなかったら、 マララはタリバンと戦った殉教者になっていただろう。  奇跡ガ重なった。  

いくつかの奇跡が重なったが、マララを救わないと、世界中から国が非難されるだろうという危機感が、パキスタン政府とパキスタン軍を動かしたようにおもう。 マララはもう有名な女の子になっていたからだ。 TVやラジオのインタビューによく出演していたし、パキスタンで最初の国民平和賞の受賞者や、国際子ども平和賞の候補者にもなっていた。 

マララの凄さは次のメッセージで窺える。

「神様は、わたしがお墓に行くのを引きとめてくれた。 だから、いまのわたしは第二の人生を歩んでいるようなもの。人々は神様に、わたしを助けてくれと祈ってくれた。 そしてわたしは助けられた。 それには理由があるのだ。 わたしには第二の人生をかけて、みんなを助けるという使命がある。 わたしが撃たれたことや、わたしの身に起こったことを、人々が話題にする。 それはマララの物語、 “タリバンに撃たれた少女”の物語だ。いまのわたしの物語ではない」

マララは、いつも学校の成績は一番を争っていた。 賢く、スピーチのうまい、勇気のある凄い子で、生まれながらの政治家とも言われる。 、しかし、普通の女の子でもある。  親友と喧嘩し、弟と喧嘩ばかりしている子。 「アグリーベティ」などDVDの好きな子、故郷の美しいスワート渓谷の好きな子、ピンクのシャルワールカミズの好きな普通の女の子だ。 

マララのメッセージは明確だ。 女の子にも教育の機会を、そして世界中の全ての子どもたちに教育の機会を、だ。 そのために、「本とペンを以て闘いましょう。それこそが、わたしたちのもっとも強力な武器なのです。ひとりの子ども、ひとりの教師、一冊の本、一本のペンが、世界を変えるのです」と国連で演説した。  

この本で、マララの凄さもわかるが、パキスタンの酷さもタリバンの恐ろしさもよくわかる。  最初、タリバンを悪く思わない人が少なくなかった。 コーランをわかりやすく説明してくれるし、カリスマ性があると。 そのうち暴力的になり、警察署を襲ったり、ブルカをまとわない女性に暴行したり、髭が短いと言って男に暴行したり始めた。

タリバンはポリオの予防接種も禁じた。 2008年が終わるまでに、およそ400もの学校がタリバンによって破壊された。 ダンサーを殺したり、タリバンに批判的な人を殺し続けた。 

マララは、父親の影響が大きい。  父親はTEDでもスピーチをしていたが、子どもの教育に情熱を傾けている。 父親はこう語る。  「わたしの望みは、自分の子どもたちを教育し、パキスタンの子どもたちを教育することだ。 だが、国のリーダーの半分が嘘ばかりついていて、あとの半分はタリバンとつながつている状態では、がんばるだけではどうにもならない。 だれかが声をあげなければならないんだ」

マララと父親、どっちが先に襲撃されても、不思議ではなかった。  




マララ・ユスフザイ・クリスティーナ・ラム「わたしはマララ」(学研パブリッシング2013..12.17)
プロローグ わたしの世界が変わった日
第一部 タリバン以前
1. 生まれたのは女の子
2. 鷹のような父
3. 学校が遊び場だった
4. 村
5. わたしがイヤリングをつけない理由、パシュトゥン人が「ありがとう」をいわない理由
6. ごみの山で働く子どもたち
7. わたしたちの学校をつぶそうとしたイスラム学者
8. 大地震のあった秋
第二部 死の渓谷
9. ラジオ・ムッラー
10. キャンディとテニスボールとスワート渓谷の仏像
11. 賢い女の子たち
12. 血の広場
13. グル・マカイの日記
14. 名ばかりの平和
15. スワート脱出
第三部 三発の銃弾、三人の少女
16. 悲しみの渓谷
17. 背が高くなりたい
18. 女と海
19. 戻ってきたタリバン
20. どの子がマララだ?
第四部 生と死のはざまで
21. 「神様、マララをお願いします」
22. 未知の世界へ
第五部 第二の人生
23. 「バーミンガムにいる、あたまをうたれた女の子へ」
24. 「あの子から笑顔を奪うなんて」
エピローグ ひとりの子ども、ひとりの教師、一冊の本、一本のペン



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