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zoom RSS 山康幸「だれが幸運をつかむのか 昔話に描かれた「贈与」の秘密」

<<   作成日時 : 2016/03/24 07:22   >>

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幸せになるにはどうしたらよいかを、わざわざ昔話を紐解いて、主人公が幸福になった理由を分析し、構造化してゆくという、ちょっと変化球的な試みだ。 どう考えても幸福論には遠いし、昔話の秘密を探るには中途半端な試みで、どちらも成功していないと私はおもうのだが、結構売れて評価も高いらしい。

昔話の分析、それもジャック・デリダやレヴィ=ストロースをかりだしての分析には、それなりのおもしろさはある。 桃太郎、笠地蔵、竜宮童子、一寸法師・・・・相手に、なんとなく、そこまでしなくても・・・という感はあるが。  

幸福には、冨と結婚が大きな要素であって、筆者はそこに「贈与」を見ているらしい。  

たとえば、鶴を助けた(贈与)の恩返し(反対贈与)なのだけれども、それはこの禁止を破って初めてわかる。  反対贈与のサイクルがはじまることを防ぐために鶴は去ってしまう。  贈与が贈与として表れてはいけないために、「見るな」と言う禁止が科せられる・・・・と、ちょっとわかりにくい。 

気づきにくい贈与に対する感謝をして暮らす・・・ことに幸福がある、という、ひどく平凡な話で終わるのかもしれない

もう一つの柱は、欠如と充足だ。昔話に老夫婦がよくでてくるのは、こどもの「欠如」、子どもが生まれる「可能性の欠如」を表すためであって、子どもの誕生や子どもが授かるのは、その「充足」であり「奇跡」でもある、という。

 




山康幸「だれが幸運をつかむのか 昔話に描かれた「贈与」の秘密」(筑摩書房 2015.12.10)
第一章 昔話とは何だろうか
第二章 どんな人物が主人公になるのか?
第三章 どんな人物が理想的な結婚相手とめぐりあうのか?
第四章 どんな人物が富を手に入れるのか?
第五章 どんな人物が幸運をつかむのか?

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