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zoom RSS ラズロ・ボック「ワーク・ルールズ」

<<   作成日時 : 2016/04/25 08:55   >>

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筆者は、グーグル人事担当副社長。 550ページに及ぶグーグルの人事施策や考え方についての詳細な説明である。 企業の人事担当者が、丹念に読めば、相当参考になることは確実だ。

360°評価に親しんでいる外資系経験者にはそれほど驚愕感はないが、それでも、ここまでやるかという驚きの連続ではある。

印象に残るのは、問題が予想されればとにかくデータを集め、それで検討・検証する習慣だ。 あまり直感や管理者の嗜好で決める傾向はなさそうだ。 ただ、人事系のデータには、当然のことに無記名アンケート調査などが多くなる。 検証のためにの実験、試行も多いのが特徴だ。

いくつか興味深かったポイントを挙げておこう。 必ずしもメインラインのトピックではないものもあるが。

・転職してくる新人を迎える前日、マネジャー宛に、1ページ半5項目の、やるべき項目をチェックリストとして人事からメールする。 マネジャーを子ども扱いしているようだが、生まれながらのマネジャーはいないし、現にそれがマネジャーを助け、新人は素早くグーグルに溶け込むことができる。  これをナッジの一環と考えている。

・多くの企業の業績管理は、通常、評価分布は固定し、そこにあてはめるが、グーグルは固定しないようだ。 「この方法(スタック・ランキング)だと、社員が底辺だけは避けようとたがいに激しく争うので、文化が堕落する」からでもある。  確かに、どうしても最低評価ランクの社員を作らなければなない制度はつらいし、荒廃しやすい。

・「わが社のやり方の3つめの重要な違いは、部下となる者が採用候補者を面接することだ」をはじめ、グーグルが採用に傾けるエネルギーは驚くべきものだ。  面接の回数が半端ではない。 「カーライルは、受験者一人につき最大25回もの面接を行うことが本当に役立つかどうかを調べた。 カーライルは受験者を採用すべきかどうかは、4回の面接によって86%の信頼性で予測できることを発表した」・・・そうして最高の頭脳・人材を求めている。 当然、技術力は必要だが、最も大切に観るのは、グーグル文化への適応のようだ。   

・無料の食事をはじめ、社員の福利厚生に対するサービスは、なんとも羨ましい限りだが、グーグルのように金持ちだからできるという批判に対して、それもあるが多くは殆どコストがかかっていないという。  確かに金の配分は巧みだ。

しかし、550頁は、格別人事施策を考える必要のない人には多すぎて、図書館への返却期日ぎりぎりであった。 人事関係者必読の書。


ラズロ・ボック「ワーク・ルールズ」(東洋経済新報社 2015.8.13)
はしがき 悪夢のようなキャリア
なぜグーグルのルールはあなたの役に立つのか
第1章 創業者になろう
第2章 「文化が戦略を食う」
第3章 レイク・ウォビゴンの幻想
第4章 最高の人材を探す方法
第5章 直感を信じてはいけない
第6章 避難所の運営は避難者に任せる
第7章 誰もが嫌う業績管理と、グーグルがやろうと決めたこと
第8章 2本のテール
第9章 学習する組織を築こう
第10章 報酬は不公平でいい
第11章 タダ(ほぼタダ)ほどステキなものはない
第12章 ナッジ/選択の背中を押す
第13章 人生は最高のときばかりじゃない
第14章 あなたにも明日からできること
人事オタクのためのあとがき 世界初のピープル・オペレーションズ・チームを築く

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