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zoom RSS 小林よしのり・宮台真司・東浩紀「戦争する国の道徳」

<<   作成日時 : 2016/05/07 16:25   >>

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ひとことで言えば保守の小林よしのり氏とリベラルの宮台真司氏が、その歴史認識の違いや政治的立場のちがいにもかかわらず、接近し、共闘して、「「ネトウヨ」化する安倍晋三政権に抵抗する「人民戦線」の設立宣言のような趣の書物になった」。共闘しなければならないほど事態は切迫していると、東氏は捉える。

宮台真司氏の言葉が激しい。 例えばこんな調子だ。

「「押し付け憲法」などとホザくのも恥知らず。 日本は敗戦して、無条件降伏・武装解除・民主主義復活を含むポツダム宣言を受諾した以上、連合国にあれこれ押し付けられて当たり前。戦争に負けておいて「押し付けられた」とギャーコラ叫ぶのは日本人の恥だ。この恥を晒すのが、アメリカにお目こぼししてもらった「対米ケツ舐め保守」というわけ。無様だ。」

この調子で、沖縄、福島、安保、ネトウヨ、・・・ など、政権はもちろん、バカ左翼、バカ右翼を罵倒し続ける。 しかし、「今の保守から見れば、小林よしのりはもう「反体制」になっている。 

右翼とは思想でなく構えだと、左翼の主知主義と異なり、主意主義だと言い、それは小林氏もまったく賛成する。 しかし、ネット右翼は、分断され孤立し、属する共同体もない人々が簡単に承認欲求を満たせると思うのだ。 三人とも、もう、そんなネットには期待しない。ネットに見えない隠れたコミュニティで拡がってゆくしかないと行動を変えている。
東氏はチェルノブイリにも詳しいので、福島と比較する。 比較すること自体非難する論者も居て呆れているが、チェルノブイリと福島ではなんでこんなに対応がちがうのかと驚いている。 更に「空間放射線量で高く、まだ人が入れすらしないところに国道と高速道路だけを通し、まわりをバリケードで覆った道をつくり、「開通おめでとう」とポスターを貼って復興を演出し、しかもそれに対して誰も何も言わないというのは、これはもうネトウヨがどうこうというレベルではなくて、国家レベルで「感情の劣化」が進んでいる」と、憤る。 この国は、本当におかしくなってしまっている。
その現れの一つが地方創生でもある。

増田レポートの方向は、「地方は国際市場での競争に付加価値で生き残れ」さもなければ「地方は中央行政の頭脳に依存する手足になれ」であって、「地方を競争に追い込み、敗北におびえる地方に中央勢力を送り込み、全資源を国家と資本が活用し・・・」と、創生ではなく、壊滅させると憂いている。 これは私的にもまったく気がつかない視点であった。

宮台氏も東氏も学者でもあるから、対談の中に、次から次に、学者や哲学者の論説が出てきて、そこはちょっとわかりにくい。ロールズ、ラズ、クリプキ、網野善彦・・・・・。

いちばんおもしろかったのは、小林市から見れば、犬猿の仲であろう民主党であるが、民主党の「コンクリートから人へ」は今思うと正しいと語っていることだ。 

しかし、三人とも安倍晋三への批判は、本当に、徹底している。


小林よしのり・宮台真司・東浩紀「戦争する国の道徳」(幻冬舎新書 2015.10.15)
第一部 日本を変えるにはテロしかないのか
第二部 国民国家間の戦争はあり得るか

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