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zoom RSS 川上澄江「不仲の母を介護し看取って気づいた人生でいちばん大切なこと」

<<   作成日時 : 2016/07/15 08:07   >>

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強い母親から離れるためカナダに逃れて結婚したり、うつ病を発症して、催眠療法のセラピーを受け、母親との関係の修復を図ったり・・・そんな不仲な母親が腹膜がんと乳がんのダブル・キャンサー、それもかなり進行していたことがわかる。

仕事に忙しい娘から見れば、身勝手に病院につきあわせ、わがままで口うるさい母親の相手をするのはたいへんだ。喧嘩を重ねながら、2年の介護を経て、母親を見送る。

娘は母親の死を認めているが、母親はまだそれを受け入れていない。ぶつかるたびに、どうせ死ぬのだから・・・と、ふと思ってしまう自分に罪悪感を感じる。しかし、娘に母親の死の責任があるわけはないし、母親が自分の死を受け入れるかどうかは母親の問題だ。

母親は徐々に弱まってゆき、徐々に娘にも心を開いてゆく。

父と母と自分と兄と妹と・・・家族で熱海の温泉に、母親の誕生日のお祝いを兼ねて、父母の新婚旅行に行った宿にゆく。不仲とはいえ、随分と母親に尽くしているじゃないかとおもう。娘も母の気持ちが徐々に分かってゆくに従い、母の死を本当に悲しく涙にくれてゆく

読み進めてゆくにつれ、私が母親を送ったときの日々を想いだす。私などよりはるかに立派に世話をしていて、随分偉いとおもう。私のときは、介護というほどではないが母親の病気に対応しているときは、当然仕事が片手間になって行って、ずいぶん迷惑をかけたし、管理者を降ろしてもらったこともある。病院に通って衣類を洗濯乾燥したり医師と相談したりは当然、施設探しや病院に近い仮の住まいの手配に悩んだ。施設は何百人待ちだなどと言われるとほんとに苦しかったものだ。

川上氏は最終的に湘南中央病院の立派なホスピスにいれることができたのは、奇跡でもあるが川上氏の努力の成果でもある。

各章の終わりに「ポイント」がまとめられているが、この本は、そういうノウハウを得るものではなく、(筆者の目的と違うかもしれないが)ひとつの物語、死を前に果敢に過ごした老人と、母と娘の和解の物語として感じとるものだと思う



川上澄江「不仲の母を介護し看取って気づいた人生でいちばん大切なこと」( マキノ出版2016.4.21)
1. がんの告知
2. 初めての入院
3. 抗がん剤開始
4. 手術
5. コーチング開始
6. 結婚式
7. 回想
8. 水腎症併発
9. 転院
10. 副作用
11. 自宅療養
12. リビングウィルを書く
13. 76歳の花嫁
14. 在宅かホスピスか
15. 余命更新
16. 急患外来の連続
17. ホスピスへの入院
18. せん妄
19. 意識不明
20. 危機という日常

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。初めてメールいたします。素敵な読書日記をたくさん書かれているのに驚きました。facebookにシェアさせていただきたいのですが、よろしいですか?
山マダム
2016/07/30 14:02
どうぞ、お好きなようにお使いください
Dora_PaPa
2016/08/02 05:59

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