Dora_PaPa_san's_Pages

アクセスカウンタ

zoom RSS 莫言「透明な人参 莫言珠玉集 」

<<   作成日時 : 2016/08/15 19:04   >>

トラックバック 0 / コメント 0

ノーベル賞を受賞した莫言(モーイェン)は、「魔術的リアリズム」の作家と言われているらしい。映画にもなった長編の「赤い高粱」は、正直ちっとも面白くなかった(読む力がなかった?)。


こちらの短編小説集の方がおもしろいが、ここには、特に社会的な問題意識とか共産中国への批判的精神とか窺わせるものは何も無い(ように読める)。 「魔術的リアリズム」はディテールにあって、物語は、ファンタスティックだ。


なかでも「花束を抱く女」の不気味さは楽しい。



莫言「透明な人参 莫言珠玉集 」(朝日出版社2013.2.25 )
ノーベル文学賞受賞講演 物語る人
透明な人参
花束を抱く女
良医
お下げ髪
鉄の子
金髪の赤ちゃん



透明な人参
ダム工事に徴収された村の人々。石工と菊子に可愛がられた黒ん子は、鍛冶屋に連れて行かれ、ふいごの役をやらされる。乱暴な鍛冶屋の徒弟は菊子にちょつかいだすが相手にされない。黒ん子は徒弟に、近くの畑から人参や芋を掘り起こして来いと命令する・・・

花束を抱く女
良い縁談があり、結婚するために帰郷する中尉が帰宅途中で出会った花束を抱く女が微笑を浮かべながらどこまでもついてくる。 とうとう実家まで来てしまい、実家や花嫁の家や周りの家も大騒ぎ。 

良医
漢方外科の天才的医師や名医だがあやしい医師のはなしなど

お下げ髪
結婚した相手の女は、よくみると十人並みの容貌で、なにかあるとすぐに、長いお下げ髪を首に巻きつけて、逃げられないわよと脅す。なんとも息苦しい思いで生活しているうちに、ふと知り合った美人と関係してしまう。 そしたら、その女もお下げ髪で・・・

鉄の子
製鉄大運動の頃、公共食堂の保育所で育てられた僕たちはロクに食い物がなかった。そこに現れた鉄の子が鉄も食えるんだぜと教えてくれた・・・

金髪の赤ちゃん
解放軍の指導官として家を空けたまま、盲目の母親を嫁に世話させたまま、優しい言葉一つかけず、醜い顔だと思っていたが、赴任先の湖畔につくられた彫像の裸婦像を見ているうちに、嫁と同一視するような怪しい気分になってゆく。一方、嫁は、夫に相手にされず義母の相手を押しつけられているだけのようで哀しい思いに日々暮らしていたところ、義弟が家畜の世話や井戸掘りなど家の仕事を手伝ってくれるようになってから家が明るくなってきた・・・・
 

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
莫言「透明な人参 莫言珠玉集 」 Dora_PaPa_san's_Pages/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる