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zoom RSS 原田マハ「暗幕のゲルニカ」

<<   作成日時 : 2016/08/18 06:02   >>

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1937年4月に始まり、45年、戦争の終結まで、パリのピカソとドラ・マールに起こる、ゲルニカ制作とその「亡命」に関わるエピソードが主奏。 2001年の911からイラク戦争まで、ニューヨーク近代美術館の日本人キュレーターがゲルニカを追う出来事が副奏。 それぞれ並行して、かわるがわる登場し、進行してゆく。 それぞれが回想シーンを持つので、けっこう複雑で、途中からうるさくなってくる。


1937年4月29日、ナチスはバスク地方のゲルニカを空爆して、フランコ反乱軍に肩入れした。 ゲルニカの惨劇に怒り狂ったピカソは、その日からアトリエにこもりきりで、パリ万博スペイン館に飾る大作を描き続けた。ゲルニカは、ナチスだけに留まらない、戦争に対するピカソの戦いであると筆者は言う。


テロに対する戦いとして、イラクに侵攻すると決めた米国は、国連のゲルニカのタピストリーの前でそれを発表した。しかし、そのゲルニカには暗幕が掛けられていた。・・・・ 


ピカソがゲルニカを描いていた時代は、多くの実在の人物が登場し、911から米国がイラク戦争を仕掛ける時代は、全部架空の人物という、なんともおもしろい構成にしている。 大統領もブッシュじゃないんだ

つまり、フィクションに過ぎないのだが、ピカソやドラ・マールの物語だからほんとの話と思ってしまう。


これだけ素晴らしい素材を使っているのに、途中からなんとなく飽きてくるのは、ゲルニカの大きさに話がついてゆけないのではないか。 2001年以降のオリジナルな話が、いまいち空転しているかのように感じてしまう。 パリの話だけでもよかったのに・・・



原田マハ「暗幕のゲルニカ」(新潮社2016.3.25)
序章   空爆
第一章 創造王
第二章 暗幕
第三章 涙
第四章 泣く女
第五章 何処へ
第六章 出航
第七章 来訪者
第八章 亡命
第九章 陥落
第十章 守護神
第十一章 解放
最終章  再生




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