Dora_PaPa_san's_Pages

アクセスカウンタ

zoom RSS 森川すいめい「その島のひとたちはひとの話をきかない」

<<   作成日時 : 2016/11/16 10:07   >>

トラックバック 0 / コメント 0

精神科医師、森川すいめい氏が、和歌山県立医科大学の岡氏の研究で明らかにされた自殺稀少地域五か所をフィールドワークした結果の簡単な要約レポートだ。

徳島県旧海部町、青森県風間浦村、同旧平館村、広島県下蒲刈島、そして神津島であるが、場所自体には意味はないのだろう。それぞれ一週間程度ではあるが現地の体験であぶりだした共通性などをまとめている。私には、このオープンダイアローグの考え方でまとめるやり方はあまり宜しくない、無理な一般化しすぎると思うのだが・・・ 挙げておこう。

1. 「困っている人がいたら、今、即、助けなさい」・・・しかも、「見返りは必要ない。困っているひとをみると助ける。それがかえってくるとは思っていない。ただ助ける。助けっぱなし」

2. ひととひととの関係は疎で多・・・近所づきあいは緊密ではなくあいさつ程度立ち話程度の関係で、それでいて人間関係の数は多い。自殺の多い地域では緊密。・・・緊密ではないが孤立させないつながり

3. 意思決定は現場で行う・・・現場しか、柔軟に機動的に助けられない・・・例えば、パスをどこでも停める町は、「老人が家に閉じこもるのに対して、老人だからとして家にリハビリを導入するのか、パスを本人の前まで届けるかは、課題の捉え方次第である」

4. この地域のひとたちは、見て見ぬ振りができないひとたち・・・受けたら責任をもつ・・・「自分が助けたいと思うから助けるのだ。 相手にとってはよけいなお世話になることもあるのかもしれないが、それでも貫くのである」・・・「自殺で亡くなるひとの少ない地域のひとは相対的に自分の考えをもっている。 自分の考えがあるゆえに他人の考えを尊重する」

5. 解決するまでかかわり続ける・・・日本の普通の社会は、よく助けるけど、手に負えない大きさだと誰かに相談してと、たらいまわしにする。この地域では自分の手に負えないと相談する。そして解決を見届ける

6. なるようになる。なるようにしかならない・・・自然や死はどうしようもないとわかっている。「この島では、ひとは家で死ぬのです。特養にいても、死ぬ時は家に戻ります。皆に見守られて死ぬ。子どももその死を目にします」・・・だから楽しく過ごそうと思う。 人生は何かあるのが当たり前、失敗したり問題があったりしたらそれを誰かのせいにして責め立てるようなことはしない

7. 相手は変えられない。変えられるのは自分・・・自分がどうしたいのか、それだけ


オープンダイアローグは、「人と人の関係の中で病は発症する」という考え方で、対話を通して解決を図る。それは、良い考え方だとおもう。 でも、フィールドワークの結果はもう少し素材のママにしておきたい気もする。

心の病は、体の病と違って、一度かかるとなかなか治らない。ひととひとのゆるやかな関係性の中で、追いつめられたり、孤立したりしない環境は、確かに生きやすいかもしれない。 

新宿の町には、(人と人がなにげなく対話する) ベンチがない、という話も印象的だ。


良い本だが、森川氏は、すこし文章が下手すぎて、読み取りにくい個所が少なくない。


森川すいめい「その島のひとたちはひとの話をきかない」(青土社 2016.7.14)
序章 支援の現場で
第1章 助かるまで助ける
第2章 組織で助ける
第3章 違う意見、同じ方向
第4章 生きやすさのさまざまな工夫
第5章 助けっぱなし、助けられっぱなし
第6章 ありのままを受け入れる
終章 対話する力


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
森川すいめい「その島のひとたちはひとの話をきかない」 Dora_PaPa_san's_Pages/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる