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zoom RSS 稲葉剛「貧困の現場から社会を変える」・・・必読の書

<<   作成日時 : 2016/11/27 16:08   >>

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路上生活者の支援をはじめ、福祉の現場で、湯浅誠氏といっしょに奮闘されてきた稲葉氏の言葉は、どこをとっても、とても勉強になる。


アトランダムに挙げてゆく・・・

「日本では、福祉制度を利用する、特に生活保護を利用することに後ろめたい、恥ずかしいという意識が強い。周りから後ろ指を指されることもあります」

このスティグマ、「負の烙印」を悪用したのが生活保護バッシング。「一連のバッシングのなかで、私が一番許せなかったのが、片山さつき参議院議員が繰り返していた「日本人が生活保護を利用することを恥だと思わなくなったのが問題だ」と言う発言です。 これは明らかにスティグマを肯定し、助長する発言です」

「日本の生活保護制度は資産の要件が非常に厳しく、「すっからかん」に近い状態にならないと利用できない、というマイナス面があるのですが、この厳しい要件をクリアしている人たちでも、生活保護を利用していない人が、少なくとも四百数十万人いると考えられます。」 ・・・ この「受給漏れ」「漏給」は、国連の社会権規約委員会によって問題視され、申請の簡素化、住民教育によるスティグマ解消を勧告されている。

北九州市の保護申請の拒否などの「水際作戦」は有名だが、改正生活保護法の問題は、以前は申請を受理しなければならないとしたのを、今度は申請者がアパートの賃貸借契約など書類を用意、提出しなければならないとし、水際作戦をより容易にする意図だ。 更に生活扶助義務(兄弟姉妹の間、子どもが成人した後に老いた親に対して負う義務)で「家族」に負担させようとする「沖合作戦」と呼ばれる。

「貧困の問題を血縁関係のなかで解決するのではなく、社会的に解決することが子どもの貧困対策であり、貧困の世代間連鎖を防止するということですから、それにまったく逆行した政策だといえます」

「路上生活者など住まいのない状態の人が福祉事務所に相談に行くと、住まいのある人に比べて、行政の水際作戦に遭いやすいという問題があります。ホームレスの人に法律通りに生活保護を運用すると、自分たちの地域にどんどん人が集まって来てしまうという「呼び寄せ効果」を信じている自治体関係者が存在するため、生活保護の無差別平等の原則を無視して、「住所不定者」に特に厳しい対応をする福祉事務所は少なくありません」

「大阪市の橋下徹・前市長にせよ、自民党のプロジェクトチームにせよ、生活保護の現物給付化や締め付けを主張する人々の基本にある考え方は人権制限論です。」・・・「政府が人権を細分化して、「この人にはここまで」とコントロールできるという考え方があります。 非常に危険な発想です」

「それによって自分の生き延びる条件が少しでも変わることがないにせよ、隣人が明らかに有利な条件を手にすることを彼は許せないのである」・・・シベリア抑留を経験した石原吉郎氏は書いている。それ「弱者の正義」という

「「自分の人権が尊重された経験がない者は、他人の人権も尊重しない」。 自分が苦しい状況にあってもそれを耐え忍ばないといけない、そしてそれが美徳であるという考えの持ち主は他者に対しても黙って耐えることを求めるのです」

ケースワーカーによる嫌がらせ、「自立助長」の名のもとにケースワーカーがさまざまなアドバイスや指導支持をするということ自体、人のプライバシーに踏み込んでいるわけですから、意図する・しないにかかわらず人権侵害的な要素が入り込みやすい

・・・・・・



そのほか、新たに、いくつかの言葉、制度等 を知った。

カフカの階段・・・・「野宿になるのは段々だけれども、戻るときは一段になっている」

スティグマ・・・負の烙印・・・奴隷や家畜の焼印

改正生活保護法

生活保持義務・・・夫婦の間の関係、お野の未成熟な子どもに対する関係
生活扶助義務・・・兄弟姉妹の間、子どもが成人した後に老いた親に対して負う義務

「・・・生活保護の「捕捉性の原理」が知られておらず、生活費のうち足りない部分を補うという生活保護の使い方があるということが知られていません」

「呼び寄せ効果」

「弱者の正義」

日本の住宅政策の特徴として、保守主義、経済主義、新自由主義がある。 

「ベーシック・コスト」の低コスト化

生活困窮者自立支援法、住居確保給付金、 住宅支援給付

共感共苦 

遺伝子のジャンク

障害者自立支援法(2005)

ケースワークハラスメント

2003-2004 「生活保護制度の在り方に関する専門委員会」における自立支援
・日常生活自立支援
・社会生活自立支援・・・地域の中での人のつながりの支援
・就労自立支援

ベーシック・インカムは、黒人公民権運動の生存権要求の中で生まれた。 

ソーシャルアクション




稲葉剛「貧困の現場から社会を変える」(堀之内出版2016.9.10)
第1章 私が取り組んできた生活困窮者支援
第2章 権利としての生活保護
第3章 バッシングと差別
第4章 拡大する住まいの貧困
第5章 自立支援を問う
第6章 対談・藤田孝典・稲葉剛




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