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zoom RSS 恩田陸「蜜蜂と遠雷」 さすがW受賞だけのことはある

<<   作成日時 : 2017/05/10 17:07   >>

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3人の若い天才ピアニストを中心として、日本の地方都市で開催される国際的なコンクールのエントリから本選までをつづる、なんともユニークな小説。 ピアノもコンサートもクラシックにも疎い私は2段組み500頁という量にギョッとしたが、なんのことはない、あっという間に読み終わってしまった。

蜜蜂の羽音に自然を感じる風間塵は全く無名の16歳、弟子の少ない巨匠が推薦状を送り、ギフトか災厄かと審査員を挑発していた。

雨の音に雨の馬が走っていると聴く栄伝亜夜は幼いころから天才少女として活躍していたが、13歳のとき母親の急死直後、舞台の袖から逃げて以来、20歳の現在まで人前で演奏したことはなかった。 

ふたりは、世界に音楽が満ち溢れていることを、自然の中に音楽を聴くことを実感できた。

栄伝亜夜の選曲を記録しておこう

<第一次予選>
   バッハ「平均律クラヴィーア曲集 第一巻第五番ニ長調」
   ベートーベン「ピアノ・ソナタ 第二十六番 告別 変ホ長調」第一楽章
   リスト「メフィスト・ワルツ 第一番 村の居酒屋の踊り」
<第二次予選>
   ラフマニノフ「絵画的練習曲音の絵Op39-5 アパッショナート 変ホ短調む
   リスト「超絶技巧練習曲 第五曲 鬼火」
   菱沼忠明「春と修羅」・・・・当小説内のフィクション
   ラヴェル「ソナチネ」
   メンデルスゾーン「厳格なる変奏曲」
<第三次予選>
   ショパン「バラード 第一番ト短調 Op23」
   シューマン「ノヴェレッテン Op21 第二番ニ長調」
   ブラームス「ビアノ・ソナタ 第三番へ短調 Op5」
   ドビュッシー「喜びの島」
<本選>
   プロコフィエフ「ピアノ協奏曲 第二番」

自慢じゃないが、題名を聞いて一つとして旋律が頭に浮かぶ曲はない。こんなにクラシック・ピアノに無知でも、コンクールの演奏のありようを、言語で表現する語り口にまったく飽きがこないのは、恩田氏の筆力の凄さなのかもしれない。

音楽を聴くのは好きだけれども、しかし、この本で語られるような感動を味わった記憶がない。聴くのにも才能が必要なのか、それともちょっとこの本が大げさなのか。

しかし、W受賞も納得の書であることは確かだ。

ところで「遠雷」はなんだろう。読み逃したかな?

全く関係ないが「蜜蜂の羽音と地球の回転」というドキュメンタリー映画があった。
確か、蜜蜂の羽根の振動が巡り巡って地球の回転に影響を及ぼす、かもしれない・・・といった意味があったように記憶しています。

その線でイメージすると、命の営みそのものの蜜蜂の羽音が(風間塵の音楽が)、巡り巡って、いつか世界を祝福する大きな雷の音のように、音楽を連れだしてくれる大きな動きになってくれるだろう・・・という風にもイメージできる?

まあ、たぶん、見当違いだろうけど。



恩田陸「蜜蜂と遠雷」(幻冬舎 2016.9.20)
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