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zoom RSS 吉本ばなな「吹上奇譚 第一話 ミミとこだち」

<<   作成日時 : 2017/12/29 19:24   >>

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吉本ばなな「吹上奇譚 第一話 ミミとこだち」(幻冬舎 2017.10.10)

吉本ばなな氏にしては珍しいファンタジー、作家本人は、ファンタジーというよりは哲学ホラーだと笑っている。シリーズとするらしい。

ミミとこだちの、二卵性双生児が生まれ育った吹上町は、異世界と通じていた町。昔、地球ではない異世界から、ただつながっていたという理由だけで何気なく移住してきた人々が切り拓いた町。いまでも、町一番の大地主は、その後継者であって人間とは異なる。

ベジタリアンである彼らは、昔はなぜか死人を働き手としてプログラムして使っていた。普通の人間であるミミとこだちのパパは、車を運転しているときに彼らにびっくりして事故を起こしそのまま死んでしまった。パパの死のショックで、ママは眠り病になって眠り続けている。 この町特有の病気なのだ。

ミミはこだちとともに東京に出て、新しい生活基盤を作りつつあった。 そんなとき、こだちが消えた。母親を目覚めさせるために消えたのだ。 ミミは久しぶりに、吹上町に戻った・・・・




こだちは、がむしゃらに行動して事態を切り拓いてゆく。 「何でもやってみた方がよかったのだ。やってみないと動かない何かに賭けていったこだちを、私は尊敬した」と言うように、何でもやってみて事態を打開してゆく人生は正統的だ。

こだちが、安心して突き進んでゆけるのは、後ろにミミがいるからだ。 ミミの愛に満ちた明かりに照らされているから、闇にも入っていけるのだ。 

ミミは、動きは鈍い。 「いざというとき、いつも悲しい思い出が自分を支配してて動けなくなる」し、目の前のものにも気が付かない。
 
そして、ある日、 「なにをやっていたのだろう、私は。  世界はこんなにもそのままで目の前にあったのに。 そしてあらゆる扉がずっとそこに並んでいたのに」 と気づくのだ。

ゆっくりだが、一歩ずつ生きる、突き進むのではなく、周りに心を砕きながら生きる、そんな生き方もある。 「私は私を発揮しよう。私の愛を花束にして私もまたあちこちに、そっと置いてこようと思う。 そんな人生にしたい。   朽ちても消えない、枯れてもいつか必ず人の心に芽を出す。 その代では叶わなくても次の代でなぜか力を発揮し始める。そんなささやかだが強力な夢の魔法の力を人は誰もがきっと持っているのだ」 


どっちにしても、 ひとりひとりの生きて行く姿が、動きが、周りに、佳い影響を与えてゆくのだ。 「あなたたちが育ち、新しい動きをしてくれるダイナミズム、その力で私も対応して動く。そんなふうに世界はできているんだから。いつだって動いてる、変わっている、流れてる。そういうのを味わうのが生きてるってことだもの」





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■出版社:幻冬舎■著者・編集:吉本ばなな(著)■出版年月:2017年10月■頁数・縦:253P 20

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