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zoom RSS 神野オキナ「カミカゼの邦」ある意味留飲の下がる沖縄応援戦争アクション小説

<<   作成日時 : 2018/02/14 17:20   >>

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予想だにしなかった戦争アクション小説だった。 作家の神野オキナ氏は初めての体験で、ライトノベルでは有名な作家らしい。 たまにはこういう若い男の子が好きそうな、戦争、殺人ものを読むのも悪くない。

尖閣に日本の右翼団体が上陸、次いで中国が占拠して排除、それをきっかけに日中戦争が勃発する。主戦場は沖縄。 自衛隊も応戦するが一進一退だ。 安保条約の見直しのためか、米国が仕掛けたためか、米国の参戦は消極的。 軍事顧問団はおいたが、主力は基地から米国人を本国に帰すのに忙しい。 中国もいまひとつ上層部が軍と連携できず動きが鈍い。

結局は、民兵として、組織上はCIAの下に組織された沖縄義勇軍が多大な犠牲を払って中国軍と戦闘している。多くの犠牲を払いながらも渋谷賢雄の小隊は、中国軍をを撃退しつつある。 しかし、そのうちになぜか中国軍が急遽撤収をはじめる。 中国に政変が起こり、北京の古い中国と、上海の新しい中国に分裂、そのため休戦になって、事実上日本側の勝利になってしまった。

渋谷賢雄はじめ沖縄義勇軍のメンバーは素晴らしい日本人と称賛されることにも、何もしなかったのに勝利に酔いしれる本土の日本人、日本政府にも、強い違和感、反感を覚えてゆく。 廃墟となった沖縄のように、東京も戦争で破壊つくされればいいのにと思うのだ。 

そんなとき、貧侠と呼ばれる中国系組織のテロや殺人請負活動が活発になっているとの噂が・・・。 
「貧しきものは地の底へ、虐げる者と地の底へ」が合言葉になって、世界中にあふれ出てゆくようだ・・・

恐らく沖縄人作家である神野氏自身の、日本やアメリカに対する憎悪、怨恨が反映されているのだろう。 ひっかきまわして暴利をむさぼってゆく米国、何もせずに米国の尻馬に乗って小利を得る東京、 実習生制度で日本に恨みを育てていったアジアの人々、自分の死を直前にして社会に一矢報いたい恨みを抱えた人々、沖縄の戦闘で目覚めた精神が次の戦争を求めてしまう義勇軍メンバーの心情・・・・そんなものがないまぜになって、CIA, 公安、テロリスト、原発、やくざ、エログロ・・・アクションてんこ盛りだ。 

神野オキナ「カミカゼの邦」(徳間書店 2017.8.31)
Overtune 開戦
序章   戦時中
第一章 虚街
第二章 義勇兵
第三章 平和な戦場
第四章 過去と今と過去と
第五章 玩具と玩具
第六章 真琴
第七章 紙と虎
第八章 コア
第九章 淫夜
第十章 戦場再び
終章   紙風吹きて

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