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zoom RSS 山崎雅弘「戦前回帰 「大日本病」の再発」全国民必読の書

<<   作成日時 : 2017/08/15 11:02   >>

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現政権の首相は、「先の戦争の反省に立って」と何度も口にするが、その「戦争の責任が誰にあるのか」「当時の日本の何が問題だったのか」という重要な点について、実は何も認識してない。 むしろ、言及しない、論点化を避ける問題を見ると、戦前・戦中の国家体制の肯定と是認が浮かび上がる。 

戦前・戦中の国家体制、つまり、国体の中心は、国家神道体制だった。 薩長に偏して正当性に問題のあった 「明治新政府の指導者は、明治天皇とその祖先を神格化して国のトップに担ぎ上げ、天皇の絶対的威光とその精神的背景である神道の教義を、自らの政治的正当性を補強する支柱として使う方策をとりました」

伊藤博文らの想定を越えたかどうか、国体明徴運動の隆盛の結果は、戦争の敗北、米国への隷属、何百万もの人々の死と窮乏だった。 国家神道体制の結果だ。 

しかし、GHQによる、神道と政治を分離させた神道指令に対して、神社本庁、日本会議、安倍政権の人々は恨みを持ち、なんとか戦前の国家神道体制に戻し、靖国の国家護持、天皇の参拝を実現したいと活動している。 自民党改憲案では、巧みに、その意図が隠されている。

改憲草案第二十条に 「国及び地方自治体その他の公共団体は、特定の宗教のための教育その他の宗教的活動をしてはならない。 ただし、社会的儀礼または習俗的行為の範囲を越えないものについては、この限りでない」と但し書きを作り、第八十九条に「公金その他の公の財産は、第二十条第三項ただし書に規定する場合を除き、宗教的活動を行う組織もしくは団体の使用、便益若しくは維持のため支出し、又はその利用に供してはならない」と、抜け穴を作ったのだ。

靖国神社は死んだ兵士や遺族のためだけのものではない。 英霊となって靖国に帰るのだから、現場の指揮官や戦争指導部の責任も軽くなっていたというものだ。 

靖国もうでをする政治家の言葉に、「国を守るために犠牲になった軍人の魂に祈りを捧げるのは、国民として当然のこと」とか「彼らの犠牲のおかげで、戦後の日本の平和と繁栄がある」というのは巧妙なトリックだ。 彼らの守った「「国」とは、国民ではなく「天皇を頂点とする国家体制」を指していた」

「つまり、「国家神道の政治体制」の存続と防衛を「国を守る」ことだと認識していた当時の軍人の献身的な戦いは、結果的には一人ひとりの国民の命や生活を守ることには繋がらず、むしろ、その逆の効果をもたらしていた」、つまり、国を守るために死んだ兵士たちの願いと反対に、国を守れなかったから、いまの繁栄があるのだ。 

戦前回帰をしたい人々は、天皇制などの形式や制度が必要なのであって、実際の天皇や皇太子の想いを尊重しない。  「天皇は、ポツダム宣言の受諾に際し、自分以外の日本人が「国体」思想の根幹として絶対的な価値を認めていたような「天皇の超越的な地位と権限」には執着しませんでした」。   そして、戦後の人間宣言では、「日本人優越思想とその背景を「単なる神話と伝説」や「架空なる概念」という厳しい言葉を用いて、陋習としての「国体」思想からの訣別を、国民に向けて宣言しています」

さらに、2009.4.8の記者会見・のお言葉は、「大日本帝国憲法下の天皇の在り方と、日本国憲法下の天皇の在り方を比べれば、日本国憲法下の天皇の在り方のほうが、天皇の長い歴史で見た場合、伝統的な天皇の在り方に沿うものと思います」だから、戦前回帰を願う人と派一線を画している。


その他、雑学を2,3 ・・・・

招魂社の始まりは下関の桜山という場所に作られた「桜山招魂場」。 1863年高杉晋作が決め、1865年に完成したもの。 その後、長州の幹部が東京にも必要と、1869年6月29日東京招魂社が完成した。 極論を言えば、もともと靖国は長州のためのもの。 

国体の解釈に欠かせないキーワード・・・万世一系、日本精神、万邦無比、天壌無窮の皇運。   言葉に酔う人々だと私は思う。 

中高生向けの「民主主義」(文部省 1948年)という教科書がすばらしい









山崎雅弘「戦前回帰 「大日本病」の再発」(学研教育出版2015.9.15)
序章 安倍晋三政権下の日本政府が目指すもの
第1章 戦争のハードウェアとソフトウェア
第2章 国家神道体制と「国体明徴」運動の隆盛
第3章 戦後日本が怠った「OSの再インストール」
第4章 安倍政権下で再発した「大日本病」










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