映画「天命の城」

朝鮮が清に服属する最初の出来事、「三田渡の盟約」の経緯を描く歴史ドラマ。頼りなく死を恐れ、自身が生きながら得ることを願う王仁祖、たとえ死んでも大義ある王と国家であるべく王を導くのが臣下の道だと信ずる大臣キム・サンホン、そして、どんなに屈辱的であっても民の生命を守るのが王の道だと考える大臣チェ・ミョンギル、三人と宮廷の流儀しか知らない官僚たちの、清の圧迫を前にしての抗争劇でもある。

物語では触れられていないが、仁祖は、明と後金(後の清)が争っている時、中立的な前国王光海君に飽き足らない西人派のクーデターで王位に就いた(1623)。 その後、1627年、後金のホンタイジは大軍で朝鮮も明も蹴散らして、いったんは朝鮮と和議、兄弟の盟約を結んだ。 後金は清と名を変え、瀋陽に都を構え、朝鮮に君臣の関係を求めたが、国外の趨勢が見えない西人派官僚は明への義理を重視して清の要求を拒否、戦闘状態に入った。 

1636年12月14日、清の大軍が鴨緑江(アムノッカン)を超え朝鮮に侵入、わずか5日で漢陽(ソウル)は陥落、あまりの速さに江華島へ逃げる道を断たれた16代王仁祖(インジュ)は、南漢(ナマン)山城にこもった。わずかな兵とひと月あるかないかの食糧、それに厳しい寒さの中で、兵たちの士気は衰えるばかり。 にもかかわらず領義政はじめ大臣たちは、王の権威のために和議を進めるチェ・ミョンギル(イ・ビョンホン)の首をはねよと主張する。そこに主戦派のキム・サンホン(キム・ユンソク)が到着し、激しい論争が繰り返されてゆく・・・・

雪の山城のなかで繰り広げられる情けない議論と、強制的に兵に仕立てられるがロクな武器もなく死んでゆく住民、迫力あるキム・ユンソクの言葉が勇ましく、静かにしかし熱っぽく語るイ・ビョウホン、役人は嫌いだが妻子を清の軍に殺されて鍛冶屋として何とか役割をはたそうとするパク・ヘイルの対照が、大変見ごたえがある。


映画「天命の城」( ファン・ドンヒョク監督 THE FORTRESS 2017)


朝鮮が清に服属する最初の出来事、「三田渡の盟約」の経緯を描く歴史ドラマ。頼りなく死を恐れ、自身が生きながら得ることを願う王仁祖、たとえ死んでも大義ある王と国家であるべく王を導くのが臣下の道だと信ずる大臣キム・サンホン、そして、どんなに屈辱的であっても民の生命を守るのが王の道だと考える大臣チェ・ミョンギル、三人と宮廷の流儀しか知らない官僚たちの、清の圧迫を前にしての抗争劇でもある。

物語では触れられていないが、仁祖は、明と後金(後の清)が争っている時、中立的な前国王光海君に飽き足らない西人派のクーデターで王位に就いた(1623)。 その後、1627年、後金のホンタイジは大軍で朝鮮も明も蹴散らして、いったんは朝鮮と和議、兄弟の盟約を結んだ。 後金は清と名を変え、瀋陽に都を構え、朝鮮に君臣の関係を求めたが、国外の趨勢が見えない西人派官僚は明への義理を重視して清の要求を拒否、戦闘状態に入った。 

1636年12月14日、清の大軍が鴨緑江(アムノッカン)を超え朝鮮に侵入、わずか5日で漢陽(ソウル)は陥落、あまりの速さに江華島へ逃げる道を断たれた16代王仁祖(インジュ)は、南漢(ナマン)山城にこもった。わずかな兵とひと月あるかないかの食糧、それに厳しい寒さの中で、兵たちの士気は衰えるばかり。 にもかかわらず領義政はじめ大臣たちは、王の権威のために和議を進めるチェ・ミョンギル(イ・ビョンホン)の首をはねよと主張する。そこに主戦派のキム・サンホン(キム・ユンソク)が到着し、激しい論争が繰り返されてゆく・・・・

雪の山城のなかで繰り広げられる情けない議論と、強制的に兵に仕立てられるがロクな武器もなく死んでゆく住民、迫力あるキム・ユンソクの言葉が勇ましく、静かにしかし熱っぽく語るイ・ビョウホン、役人は嫌いだが妻子を清の軍に殺されて鍛冶屋として何とか役割をはたそうとするパク・ヘイルの対照が、大変見ごたえがある。


映画「天命の城」( ファン・ドンヒョク監督 THE FORTRESS 2017)


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