映画「その日のまえに」

「その日のまえに」の「その日」は、逝く日。「その日」を知っていれば、残り少ない日々を豊かに過ごすことができる。全編をとおしてノスタルジックなリリシズムに溢れている。この抒情感は、50年前の「いつか見たドラキュラ」からまったく変わらない大林映画の特色だと私は思う。重松清氏の原作もよいのだろう。素人の南原清隆と、素人っぽく演技できる永作博美も適役だったのだろう。

イラストレーターの日野原健大(南原清隆)とその妻とし子(永作博美)は、結婚直後に住んでいた街、浜風を訪ね、貧乏だが幸せに暮らしたアパートを確認して、その頃の思い出や人びとの記憶に浸った。それは、とし子が余命一年と知らされて、行きたいと願った日帰りの旅だった・・・・。 

浜風の街には、とし子以外にも余命僅かの人がいた。 友人や家族、あるいは思い出に包まれながら、迎え火のような花火を眺める・・・・




映画「その日のまえに」(大林宜彦監督 2008)







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