映画「TOVE/トーベ」

ムーミンのトーベ・ヤンソン、その半生を描く。「ピッピ」のアストリッド・リンドクレーンにしろ、このトーベ・ヤンソンにしろ、子ども向けの童話作家だからと言ってその人生が子どものような純なものではない。それどころか、波乱万丈、もっとも童話の世界から遠いところにいるような人だ。不思議なことだ。

父親が厳格で保守的で頑固な彫刻家、トーベ(アルマ・ポウスティ)の芸術家、画家としての腰の座り方にいつも批判的で、生活のために書いている挿絵や童話に不満でならない。トーベだって、絵画で身を立てたいと思っているが、なかなかうまくいかない。生活のために書いているムーミントロールの方が本業より評価されるのがおもしろくない。気づまりな美術界から距離を置いて、出逢ったのは舞台演出家のヴィヴィカ・バンドラー(クリスタ・コソネン)だった・・・。

ムーミンの作者の映画だからと言ってメルヘンチックなディズニー映画のようなものではない。ムーミン誕生の秘話なんかも、もちろん無くて、ムーミンはほとんど話題にもならない。


映画「TOVE/トーベ」(ザイダ・バリルート監督 2020)
TOVE


オフィシャル・サイト
http://klockworx-v.com/tove/



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